がん患者に寄り添う食支援サービスがWELLBEING AWARDS 2025で金賞受賞
東京都品川区に本社を置くオイシックス・ラ・大地株式会社が提供する「がん患者さんとつくったヘルスケアOisix」が、2025年3月10日に開催された「WELLBEING AWARDS 2025」でGOLDを受賞しました。この賞は、あらゆる商品の中で人々の幸福時代に貢献した事例を表彰するもので、選考を経て総勢17社の中から5社が金賞に選ばれるという名誉を受けました。
ヘルスケアOisixの特徴
「がん患者さんとつくったヘルスケアOisix」は、がん治療を受けている方とそのご家族に向けた食事支援サービスで、2024年5月から販売が始まりました。サービスの中核には、医療に関するガイドラインや基準をもとにした4つの異なるミールキットシリーズがあり、ヘルスケアを意識した食事の提供を目指しています。
ミールキットには以下の4種類があります。
- - バランスKit: 健康的な栄養バランスを考慮した内容
- - 塩分2.5g以下Kit: 塩分を制限した特別な食事
- - 1日分の野菜Kit: 必要な野菜を簡単に摂れる
- - 高たんぱく質Kit: たんぱく質を意識したメニュー
これらのキットは、がん患者やその家族が抱える食事に対する不安を軽減することを目的としており、食事の楽しさや美味しさを失うことなく、安心して食べられる内容となっています。
WELLBEING AWARDS 2025の意義
WELLBEING AWARDSは、企業や団体が社会全体の健康と幸福を高める取り組みを評価する場です。オイシックスの受賞は、単なる商品の提供にとどまらず、医療従事者や支援団体との連携を強化し、持続可能なサポート体制を構築していることが高く評価された結果です。この受賞により、オイシックスが推進する「心に美味しい食事が出来る」世界の実現に一歩近づきました。
審査員の評価
審査を担当した専門家たちは、オイシックスの長期的な支援体制と共に、医療や食事を通じてがん患者の生活を豊かにしようとする意図に対しても高評価を寄せました。特に、単発的な商品提供に依存することなく、がん患者とその家族が持つ漠然とした不安を理解し、それを緩和することを意図したサービス構築が印象深いとされました。
また、医療の枠を超えた視点で、食事は必ずしも「食べなければならない」ものではなく、「食べたい、楽しみたい」という感情に寄り添うことが求められているという新たな価値観を提示しました。
今後の展望
今後、オイシックスはさらなる発展を目指し、他社との差別化を図る施策や一層のニーズへの応答を充実させる必要があります。また、1,500名の会員のウェルビーイングがどのように改善されたかを明確に示すことで、外部からの評価と共感を得られるようになるでしょう。
オイシックス・ラ・大地は、がん患者向け食事支援を通じて、食と健康の新しい関係を築き上げ、ウェルビーイングな社会を推進していくことを目指しています。
オイシックス・ラ・大地株式会社について
会社は、安心・安全な食材を提供し、持続可能な小売業のモデルを実践しており、今後も社会課題の解決に向けた取り組みを強化していく考えです。