近畿大学で心の健康をサポートする講習会の開催
福岡県飯塚市に位置する近畿大学産業理工学部では、来る2025年9月17日(水)に「ゲートキーパー養成講習会」を初めて実施します。この講習会は、学生および教職員を対象に心の不調に気づき、適切な支援へとつなげる技術を学ぶ貴重な機会です。
ゲートキーパーとは?
ゲートキーパーとは、心の問題を抱える人に早期に気づき、耳を傾ける存在です。彼らは必要に応じて専門機関にその人をつなぐ役割を果たし、命を守る大切な存在とも言われています。近年、大学生の心の健康が問題視されており、就職活動におけるうつ病の影響は深刻です。実際、NPO法人POSSEの調査によると、就職活動中の大学生の約7人に1人が「就活うつ」を経験しています。このような現状において、ゲートキーパーの役割がますます重要になっています。
講習会の内容
このたびの講習会では、麻生飯塚病院のリエゾン精神科医師、嘉陽宗臣氏が講師を務めます。講義では、心の不調のサインに気づくための視点や、安心して相談できる関わり方について具体的に学ぶことができます。さらに、必要な支援機関の見つけ方についても詳しく解説され、参加者同士が疑問を持つ場として質疑応答の時間も設けられています。
以下は、講習会の概要です。
- - 日時: 令和7年(2025年)9月17日(水)16:40~18:10
- - 場所: 近畿大学福岡キャンパス1号館2階1210講義室(住所: 福岡県飯塚市柏の森11-6、最寄り駅: JR福北ゆたか線「新飯塚駅」からバス約5分)
- - 参加人数: 大学生・大学院生6名、教職員19名を予定
講師のプロフィール
嘉陽宗臣(かよう むねおみ)氏は、2017年に九州大学医学部を卒業後、浜の町病院で初期研修を経て、九州大学精神科に入局。期間中、九州医療センターや福岡県立精神医療センターなどでの経験を積みながら、2024年4月からは飯塚病院リエゾン精神科にて勤めています。彼の専門知識と経験がこの講習会に大きな価値をもたらします。
まとめ
「ゲートキーパー養成講習会」は、心の健康を支える重要な第一歩となるでしょう。参加者は、専門医から学び、実際の支援につながるスキルを身につけます。この機会を通じて、学生や教職員が心の不調を抱える人々との接し方を学び、より良いサポートができるようになることが期待されます。興味のある方は、ぜひ参加を検討してください。