川崎重工業がCADDi導入で製造業に革命
製造業が抱える課題を解決するため、川崎重工業株式会社はキャディ株式会社が開発した製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を導入しました。この取り組みは、業務の効率化とコストの適正化を目指すものです。2023年12月から始まったこのプロジェクトは、わずか1年半で数千万円規模のコスト削減を実現し、組織全体の変革に寄与しています。
導入の背景
川崎重工業は、船舶や鉄道、バイク、産業プラントなど広範な事業を展開する総合エンジニアリングメーカーであり、特に産業用ロボット事業はこの10年間で売上が3倍になるなど急成長を遂げました。しかし、急速な成長の裏には、業務の属人化や生産性の低下といった課題が浮上。そのため、スピードと効率化を追求する中で、AIを用いた新たなアプローチが求められていました。
CADDi導入による変化
導入されたCADDiのデータ活用クラウド「CADDi Drawer」は、単にコストの面での効果をもたらすだけではなく、社員の意識にも大きな変化を与えました。具体的には、調達部門での業務効率が70%以上向上し、この結果、数千万円のコスト適正化が成功を収めました。
また、設計部門では部品の標準化が進展し、100以上あった図面を10数種類に集約。これにより金型や治具の削減が実現し、コスト管理の透明性も向上しました。
さらに、これまで異なるシステムに分散していた情報が一元化されることで、検索の効率性も向上しました。これにより、若手社員からベテラン社員までがスムーズに業務を進められる環境が整い、ジョブローテーションの際のキャッチアップが迅速に行えるようになりました。
今後の展望
川崎重工業は、今後この成功事例を他部門へ展開し、会社全体の変革に資することを目指しています。また、短期的な投資効果にとどまらず、長期的な生産性向上及び属人化の解消に向けて取り組む方針です。
専門家のコメント
川崎重工業株式会社ロボットディビジョンの生産総括部、林和輝氏は、「我々は属人性を排除し、生産性を高めることを目指している。短期的な成果も重要だが、長期的にはデジタルスレッドの構築を目指す」と述べています。これにより、開発から市場投入までの工程を短縮し、さらなる高度な製造プロセスの確立を求めています。
CADDiについて
CADDiは、製造業のデジタル変革を先導する存在といえるでしょう。その役割は、エンジニアリングチェーンやサプライチェーンにおけるデータを解析し、関連付けることにより、意思決定の質を高めることにあります。特に、部品調達事業での豊富な経験と、最新のAI技術を駆使し、データを競争力に変換するサポートを行っています。
まとめ
川崎重工業とキャディの連携を通じて、製造業AIデータプラットフォームCADDiがもたらす新しい価値は、業界全体の未来を変える可能性を秘めています。今後のさらなる発展に期待が寄せられます。