Oktaが2026年度第3四半期決算を発表
アイデンティティ管理を手がけるOkta, Inc.(本社:米国サンフランシスコ)は、2025年10月31日締切の2026年度第3四半期決算を発表しました。今回の決算では、前年同期比で売上高が12%増加したことが報告され、サブスクリプション収益も11%の成長を記録しています。
業績のハイライト
具体的な数字として、同四半期の総売上高は74,200万ドルに達し、サブスクリプション売上は72,400万ドルとなっています。また、残存パフォーマンス義務(RPO)も前年同期比17%増の429,200万ドルを記録し、今後12か月内の契約残高(cRPO)も13%増の232,800万ドルでした。営業キャッシュフローは2億1,800万ドル、フリーキャッシュフローも2億1,100万ドルを上回っており、圧倒的なキャッシュフローを示しています。
CEOのコメント
OktaのCEOで共同創業者のトッド・マッキノンは、「大企業からの需要の高さや、Okta Identity Governanceを含む新製品の採用拡大が、今回の成功を支えている」と述べ、特にAIエージェントへの期待感を強調しました。
AI技術の進化は企業の業務運営に革新をもたらしており、Oktaはその進展を支える基盤として注目されています。最近の発表では、AIエージェントの安全な運用を可能にする「Auth0 for AI Agents」にも期待が寄せられていると言います。
四半期の財務概要
- - GAAPベースの営業利益:前年同期の営業損失16,000万ドルから、今期は利益2,300万ドル(売上高の3%)に回復。
- - 非GAAPベースの営業利益:前年同期の1億3,800万ドルから、1億7,800万ドルに増加し、売上高の24%を占める。
- - GAAPベースの純利益:前年の1,600万ドルから4,300万ドルに増加、1株当たりの利益は0.24ドルに達しています。
2026年度の先見通し
2026年度第4四半期および通期についても、Oktaは慎重ながらも成長を見込んでいます。第4四半期の総売上高を74,800万ドルから75,000万ドル、cRPOを24,450万ドルから24,500万ドルで予想しており、前年比で10%の成長を見込んでいます。非GAAPベースの営業利益は、18,900万ドルから19,100万ドルで営業利益率は25%と期待されており、株当たりの利益は0.84ドルから0.85ドルの範囲と予想されます。
今後の挑戦
Oktaは、競争が激化する中で、顧客の獲得や長期的な業績向上に取り組むとしています。ただし、世界的な経済状況やサイバーセキュリティの問題は依然としてリスク要因として存在し、これからの成長に向けた挑戦が続くことが予見されます。
まとめ
Oktaは、モダンなアイデンティティプラットフォームを提供し、AI技術の安全な活用を推進している企業です。今回の四半期決算では力強い成績を示し、今後の期待も大きいことが伺えます。今後の成長戦略と市場動向に注目が集まっており、Oktaの動向から目が離せません。