日本の報酬制度に新たな風を吹き込む
南青山アドバイザリーグループは、従業員の貢献度を可視化する新しい報酬制度「エンゲージメントストック」を導入し、注目を集めています。この制度は、特命アンバサダーである“島耕作”とCEOの仙石実氏との特別対談によって、その概要と未来について語られました。
従来の報酬制度に潜む課題
日本の企業の多くは、固定給を基にした伝統的な賞与制度を採用しています。この制度では、社員の本当の貢献や行動が報酬として正しく反映されていない場合が多く、社員のモチベーションの低下を招いています。多くの社員にとって、目に見えない貢献は評価されにくい状況が続いているのです。
エンゲージメントストックの革新性
このような課題に取り組むのが「エンゲージメントストック」です。この制度はAIを活用し、定量評価だけでなく、企業のビジョン達成に向けた定性的な行動もポイントに変え、可視化します。これにより、社員の貢献を目に見える形で評価し、報酬制度を革新しようとしています。
対談の内容
対談では、通常の賞与との違いや財源の確保、退職コストの再活用、さらにはモチベーションと企業成長を循環させる方法について議論されました。島耕作は「この制度は時代に合っている」と称賛し、AIによって貢献が可視化されることで報酬と連動する意義を強調しました。一方で仙石CEOは、評価制度の存在意義として「人を伸ばすためであり、賞与は経営と現場の対話のツール」と語りました。
具体的な制度内容
「エンゲージメントストック」は以下の特徴を持ちます:
- - ファントムストック型報酬制度
- - KPIや非財務行動を評価指標に設定可能
- - 支給条件の自由設計(例:中長期ボーナスや退職金代替)
- - AI活用による主観評価からの脱却
- - 中小企業や医療法人でも導入可(カスタマイズ可能)
このように、「エンゲージメントストック」はただの報酬制度に留まらず、企業文化そのものを進化させるポテンシャルを秘めています。
会社概要
南青山アドバイザリーグループは、東京都港区に本社を構え、会計税務支援やIPO・M&A支援など幅広いサービスを提供しています。特にこの「エンゲージメントストック」は、今後の企業の人的資本経営に大きく寄与することが期待されています。
この取り組みは、企業の社員への関わり方を根本から見直す機会となるでしょう。