ウエスタンデジタルの新設システム統合テストラボ
ウエスタンデジタル(Nasdaq: WDC)は2025年10月13日、カリフォルニア州サンノゼにて、大型の新施設「システム統合テスト(SIT)ラボ」の開設を発表しました。この拡張版ラボは、約2万5,600平方フィート(約2,380平方メートル)という規模を誇り、AI駆動のデータ経済の進展に伴う顧客の成功を促進することを目的としています。
顧客のニーズに応えるテスト環境
AIアプリケーションの急激な普及により、ストレージの需要がかつてない規模で拡大しています。この状況を受け、ウエスタンデジタル製の大容量HDDに対する迅速かつ予測可能な認証プロセスを可能にするため、本ラボが設立されました。顧客のニーズに即応する形で、テストや検証が行える環境が整備され、より迅速に先進的なストレージソリューションが提供されることが期待されています。
顧客中心の開発体制
新しいSITラボでは、ウエスタンデジタルのエンジニアが重要な顧客と密接に連携し、製品の開発から認証、さらには生産立ち上げ、製品ライフサイクル終了までの間、全ステージで支援を行います。このアプローチは、顧客の重要課題を解決するためのものであり、AIやクラウドワークロードの多様な要求に応えるために、性能と信頼性を兼ね備えたストレージソリューションを提供します。
ウエスタンデジタルの最高製品責任者、アーメド・シハブ氏は、「ストレージはAIデータ駆動型経済の基盤であり、HDDがその重要な要素です。顧客が求めているのは、単なる信頼性ではなく、共に革新を進めるパートナー」であると述べた。また、この新施設は、AIおよびクラウドインフラを支える技術を顧客と共に開発していく意思を示していると言えます。
包括的なサポートエコシステムの構築
新しいロチェスターのSITラボは、テストエリア、ラボ、専用の顧客スペースを拡充し、ウエスタンデジタルのグローバルネットワークとの連携を一層強化しています。これにより、地域を超えた協働が進み、迅速なローカルサポートの提供が可能となるでしょう。ウエスタンデジタルのグローバルSITラボネットワークは、アメリカやアジア各地の顧客拠点に同様の施設を展開し、2,000を超える顧客システムの全てをサポートしています。
サポート内容は、次のような多岐に渡ります。
- - 新製品の開発計画及び準備
- - ソフトウェア、電気、機械、環境、信頼性に関するテスト
- - 製品認証及び顧客対応
- - 製品ライフサイクルに基づく継続的なエンジニアリング支援
地域社会への貢献と技術革新
ロチェスターのSITラボは、顧客との協働拠点として機能するだけでなく、ウエスタンデジタルが40年以上にわたり地域社会に貢献し次世代エンジニアの育成に取り組んできた象徴となります。この施設の開設により、地域での信頼性を向上させ、ストレージ技術の革新と人材育成を引き続き推進していく姿勢が明確になりました。
ウエスタンデジタルについて
ウエスタンデジタルは、データの力を解き放つことをビジョンに掲げ、ストレージ分野での革新をリードしています。企業は、次世代のAI駆動型データワークロードに対応したソリューションを市場に提供することを使命としています。特にハイパースケーラーやエンタープライズ、クラウドプロバイダー向けに拡張性と持続可能な技術を提供し、意義のあるソリューションを生み出すことに注力しています。
詳しい情報は、
@WesternDigitalのウェブサイトをご覧ください。