不動産投資の悩み、誰に相談する?266人の投資家アンケート結果から見えてきた相談先と失敗例
不動産投資は、大きなリターンが期待できる一方で、リスクも伴うため、様々な悩みがつきものです。そんな悩みを誰に相談するのか、266人の不動産投資家を対象にアンケート調査を実施しました。
悩み相談先は?
最も相談相手として選ばれたのは「家族」でした。4人に1人以上が家族に相談しているという結果に。
「主人には一切話していないので、子供にだけ話しています。でも基本相談はできないので、何かを決める時には自分一人で決断をしています。」(50代・女性)
「身近な夫に悩みを相談しており、一緒に問題解決の良きアイデアを考えてくれています。」(30代・女性)
2位は「誰にも相談しない」という回答でした。一人で抱え込むのは大変ですが、無責任なアドバイスを受けるよりはマシだと考える人もいるようです。
3位は「パートナー」、4位は「不動産会社」、5位は「親族」、6位は「知人・友人」、7位は「税理士」と続き、身近な人やプロフェッショナルが相談相手として選ばれていることがわかります。
さらに、「金融機関に相談する」という声も目立ちました。
「ファイナンシャルプランナー資格は持っていますが、金融機関の担当者が良いと思います。」(40代・男性)
「これから先の方が大変だと思いますが、金融機関に相談することになると思います。」(50代・女性)
3割以上が「誰にも相談しない」
全体の3割以上が「誰にも相談しない」または「誰に相談していいか分からない」と回答しました。家族がいる場合は相談は必須と考えられますが、意外な結果と言えるでしょう。
男女別に見てみると、男性投資家は3割強、女性投資家は2割強が「悩みがあっても誰にも相談しない」という結果になりました。
男女別相談先
男女別に相談先を比較してみると、家族やパートナーがトップという点は共通していますが、男性投資家は3割半、女性投資家は4割半がごく親しい方に相談しているという結果になりました。
3位も男女ともに不動産会社で、物件を購入したところで相談していると考えられます。
興味深いのは親族の順位です。男性投資家は相談相手として4位となっているのに対し、女性投資家は6位まで後退しています。
これは個々の事情もあると考えられますが、女性特有のネットワークで親族やご近所中に自分の不動産投資状況が知られてしまうのを懸念している可能性も考えられます。
相談しない人の失敗例
誰にも相談しない投資家に対して、これまでの失敗経験について調査した結果、「失敗したと思ったことはない」という回答が全体の1/3以上を占めました。経験豊富で、大抵のことは誰かに相談するまでもなく乗り越えられたのでしょう。
失敗例として最も多かったのは「空室率の高さ」です。
「意外とサイクルが早い(入居者がもっと長期間住むかと思ったのに、入れ替わりが激しくて対応に追われるという意味)(30代後半・男性)」というように、対応の大変さから失敗だと感じるコメントも見られました。
その他には、修繕費や税負担のコストを事前に想定していなかったなどの失敗が目立ちました。
家族に相談する人の失敗例
家族に相談する投資家の失敗例として最も多かったのは、「マンションは管理費や修繕積み立て費が高いので、思ったより手元に入る金額が少ない」(50代・女性)というように、修繕費が経営を圧迫したり、税金負担が予想外に重かったりなど、想定外の出費に関して失敗と感じる傾向が見受けられました。
まとめ
今回のアンケート調査結果から、不動産投資はハイリスク&ハイリターンであるため、悩みがつきものであり、誰に相談するのかは悩ましい問題であることがわかりました。
誰かに相談しないという人が少なからずいるのは、知識のない相手に相談しても気休めの回答しか得られないと感じている、または、最終的に責任をとるのは自分自身だと覚悟しているためかも知れません。
今後も不動産に関する様々な視点からアンケート調査を実施し、調査結果を報告してまいりますので、不動産投資に挑戦する皆様のご参考になれば幸いです。
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