四国電力、Menlo Securityを導入し以降の成果
四国電力株式会社が、業務の効率化を図るために、Menlo SecurityのVDIを導入したことが発表されました。これにより、約13,000名の社員が快適な作業環境を得ることとなり、業務の生産性や運用の負荷が大幅に改善されています。
四国電力は、重要な社会インフラとしての役割を担っています。そのため、セキュリティ対策には常に高い意識を持って取り組んできましたが、従来のVDI(仮想デスクトップインフラ)の運用には多くの課題がありました。
従来のVDIの問題点
2019年から運用されていたオンプレミス型のVDIは、リソース不足からレスポンスが遅くなるなどのトラブルが頻発し、ユーザーの不満が募っていました。たとえば、ログインできない、特定の日時にフリーズするなど、業務に支障をきたす事例があったため、情報システム部の担当者が毎日数時間、問い合わせ対応に追われる状況が続いていました。さらに、Web利用時には約30秒を要してRDSへアクセスしてブラウザを立ち上げる必要があり、50台以上のサーバーのメンテナンスも大きな負担でした。
これらの問題を解決するために、四国電力は新しいVDIシステムの導入を決断しました。導入にあたっては、業務要件を満たし、コストやベンダーの信頼性といった評価軸に加え、10万規模のユーザーが問題なく使用できる実績も重視されました。
Menlo Security導入の効果
Menlo SecurityのVDIを導入した結果、最大の課題であったレスポンスの遅さが完全に解消されました。アクセス集中時でもスムーズに対応できるようになり、ブラウザの立ち上げにかかる無駄な時間が削減され、業務効率が大きく向上しました。特に、金曜日の夕方に集中していたフリーズの問題が解消され、関連する問い合わせもゼロになりました。
さらに、Menlo Securityのサービスは、ID設定後すぐに利用可能なため、手順書作成やユーザートレーニングなどの煩わしさも不要です。これにより迅速な導入が実現しました。
また、オフラインでオンプレミスのリソースを確保する必要のないクラウドベースのサービスであるため、運用コストの削減も見込まれています。必要に応じてリソースを柔軟に調達でき、コストの最適化が可能となりました。
今後の展望
四国電力は、今後のクラウドサービスの拡大を視野に入れ、ゼロトラストオペレーションの導入も検討しています。Menlo Securityは機能追加やサポートの充実を通じて、四国電力のデジタル変革を引き続き支援していく姿勢です。
詳細な導入事例については、
こちらをご覧ください。
Menlo Securityとは
Menlo Securityは、Webブラウザを通じて発生するサイバー脅威から企業を守るセキュリティプロバイダーです。特許取得済みのクラウドブラウザセキュリティプラットフォームは、エンドポイントソフトウェアなしで包括的な保護を提供し、あらゆる企業に対応します。日本法人メンロ・セキュリティ・ジャパンは2016年に設立され、フォーチュン500企業や大手政府機関からの信頼も厚いです。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
この導入が未来の電力業界において、より一層の効率性と安全性をもたらすことが期待されています。