新種の緑藻発見
2026-06-19 10:06:22
法政大学の研究チームが新種の緑藻「サガミボルボックス」を正式に記載
法政大学、新たな緑藻「サガミボルボックス」を発見
2024年、法政大学自然科学センターの植木紀子教授を中心とした研究グループは、法政大学市ケ谷キャンパス近隣にある外濠で緑藻「ボルボックス」の一種を発見しました。この緑藻は「サガミボルボックス」と名付けられ、東京都では128年ぶりの発見として注目されています。
サガミボルボックスとは?
ボルボックスは、淡水中を泳ぐ多細胞性の緑藻で、球状の美しい形状から「緑の真珠」とも称されています。これまでに世界中で約26種が報告されており、日本でも11種が確認されていますが、そのうちの4種が日本固有種と考えられています。本研究により、新たに確認されたサガミボルボックス(Volvox sp. Sagami)は、科学的な文献に正式に記載されることとなりました。
研究背景
従来、サガミボルボックスは相模湖や津久井湖から発見されており、その分類において課題がありました。特に、近縁種であるフェリスボルボックス(Volvox ferrisii)とのDNA配列の類似性が高かったために、正式に新種とされることはありませんでした。今回の研究は、外濠や琵琶湖を含む14地点から得られたサガミボルボックス10株とフェリスボルボックス10株の比較に焦点を当てました。
研究内容と成果
研究では、形態観察と核ゲノムの解析が行われました。接合子の数や大きさ、棘の長さが種を識別する重要な要素であり、サガミボルボックスはこれらの項目においてフェリスボルボックスとは明確に異なることが分かりました。また、核DNAの解析では、両者が遺伝的に交流していないことが確認されました。
これらの結果を受けて、研究チームはサガミボルボックスを独立した新種として認識し、正式に「Volvox sagami sp. nov.」として記載しました。この研究成果は2026年6月17日付で国際藻類学会誌『Phycologia』に掲載されます。
今後の展望
本研究によってサガミボルボックスの位置付けが明確になったことは、微細藻類の研究における重要な進展といえます。身近な水域に生息するこれらの生物がどのように分布し、進化しているかを探求することは、今後の環境研究や生態学の分野において重要な意義を持つでしょう。
さらに、サガミボルボックスは琵琶湖でも見られることから、同様の環境で異なる遺伝的特徴を持つことが示されています。今後は、湖沼や都市部の水域においてもさらなる研究が進められることが期待されます。
研究チーム紹介
本研究の主なメンバーには、法政大学の植木紀子教授、野崎久義兼任講師、大阪工業大学の松﨑令講師などが名を連ねています。彼らの研究によって、ボルボックス類の新しい知見が得られ、多くの人々がこの微細藻類の魅力を再発見することになるでしょう。
会社情報
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学校法人法政大学
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