富士フイルムビジネスイノベーションが経済産業大臣賞を受賞し資源循環社会実現に貢献

富士フイルムビジネスイノベーションが経済産業大臣賞を受賞

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社（以下、富士フイルム）は、令和7年度に開催された「資源循環技術・システム表彰」で最高位の「経済産業大臣賞」を受賞しました。この表彰は、一般社団法人産業環境管理協会が主催し、経済産業省が後援するもので、資源の効果的な利用や廃棄物の削減を目指す取り組みを評価するものです。

資源循環のモデルケース

富士フイルムは、1995年から廃棄ゼロを目指して資源循環への取り組みを進めており、特にリサイクルとリユースの両方を重要視しています。2010年から開始した再生機事業では、回収した使用済みの複合機を分解し、清掃した後に必要な部分を修理・交換し、新品のように再生した商品名で販売しています。これにより、環境負荷の低減と経済的な効率化を図っています。

再生複合機の製造販売における取り組み

富士フイルムが評価された具体的な取り組みとして、以下の4つのポイントがあります：

1. 分解・再製造を考慮した設計: 機器の長寿命化を図りつつ、分解や組立が容易な構造を採用しています。
2. 適切な選別による費用抑制: 顧客の保守サービス契約により、複合機の使用状況をインターネット経由で把握し、回収時に必要な機器だけを選定して運搬するシステムを導入しています。
3. 部品リユース率の向上: 機器内の使用履歴データを元に、部品の交換時期を自動的に判断し、高いリユース率を実現しています。
4. 経済的合理性の向上: 量産体制の構築により、効率的な生産体制を確立し、コスト削減を実現しています。

これらの取り組みが、経済合理性と環境貢献を兼ね備えた事業として評価され、富士フイルムはサーキュラーエコノミー（循環型経済）の実現に寄与しています。

2030年度に向けた目標

さらに、富士フイルムは2030年度までに新規資源投入量を60％以下に抑える目標を設定しており、持続可能な社会のための企業としての責任を果たすべく、未来に向けた取り組みを継続しています。

富士フイルムビジネスイノベーションの役割

創業1962年から続く富士フイルムは、DX（デジタルトランスフォーメーション）を通じて、顧客の創造力を引き出し、組織の力を最大化するための様々なサービスを提供しています。印刷機器やワークフローソリューションなど、国際的にリードする企業として、環境への配慮をしつつも業務の効率化にも注力しています。今後も持続可能な社会構築へ向けた動きが期待されます。

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