愛知サマーセミナー2025で可能性を広げる
2025年7月19日から21日までの3日間、名古屋で開催される「愛知サマーセミナー2025」。この市民参加型の教育イベントにおいて、特に目を引くのが不登校オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」が提供する3つの講座です。これらは生徒たちと校長が直接講師を務め、自身の経験やスキルを活かして参加者に新たな学びを提案します。
不登校を新しい視点で捉える
最初の講座は「Drop-out? いいえ、Jump-out!」というタイトルで、7月20日(日)に開催されます。この講座の特徴は、不登校を単なる「欠席」として捉えるのではなく、それを新たな才能として社会に実装していくアイデアソンです。NIJINアカデミーの校長である星野達郎さんが指揮するこの80分間は、参加者が「学校に行けない=ダメ」といった先入観を打破し、新しい視点を持つことを目指します。むしろ、不登校の経験から生まれるユニークな視点や強さを引き出すことが狙いです。
子どもたち自らが講師に
続いて、7月19日には小学生の角明日菜さんが講師を務めるイラスト講座が開かれます。絵が好きな子どもたちを対象に、女の子キャラクターの描き方や、ぬりえを通じて「大作」を完成させるという内容です。この体験を通じて、参加者は自分の「好き」を創造的に表現することができ、何かを成し遂げる喜びを味わうことができます。
さらに、同日には「小学生がサッカーコーチ!」という講座も行われ、岩永一希さんと木下結月さんという二人の小学生が初心者を対象にしたサッカーのコーチングを行います。実際に体を動かしながら、サッカーの技術や楽しさを仲間と共に分かち合うことで、子どもたちに自信と喜びを与えます。
すべての子どもに希望を
今回の講座は、ただ単に学びを提供するだけではありません。登壇するのは、自身が不登校を経験した子どもたちであり、彼らの過去の経験を活かして他の子どもに希望を届けることを目的としています。NIJINアカデミーは、教育における現状の課題を解決するため、「同質性」や「基準性」といった従来の枠組みを見直し、多様な選択ができる社会を目指しています。
参加する意義
参加者には、現在不登校の状況にある子どもやその家族が含まれており、彼らにとって「誰かの授業を受ける」という体験が小さな希望への第一歩となることを期待しています。また、愛知県内の高校生ボランティアたちも参画し、世代を超えた共創の場を創り出しています。
このように、愛知サマーセミナー2025は「学校だけが教育ではない」という新しい常識を広め、すべての子どもに希望を届ける特別な機会となるでしょう。参加は無料で、申込も不要ですので、ぜひこの機会に新しい学びの形を体験してみてください。
NIJINアカデミーとは?
2023年に設立されたNIJINアカデミーは、不登校の小中学生向けのオルタナティブスクールとして、多様な教育スタイルを提供しています。子どもたちが自分のペースで学べる環境で、希望ある未来を描く手助けをしています。今後も多様な教育活動を通じて、社会に新しい風を吹き込む存在であり続けることでしょう。