城西国際大学による子どもとことばをつなぐプロジェクト
城西国際大学国際人文学部で行われている「子どもとことばをつなぐプロジェクト」は、子どもたちが言葉を学び、異文化理解を深めることを目的とした活動です。このプロジェクトは、今年度も引き続き実施されており、特に7月20日に行われたイベントが注目を集めました。このイベントは、日韓親子サークル「きりんの会」との共催で、東京・紀尾井町キャンパスで開催されました。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、国際人文学部の中川正臣教授が担当する日韓協働ゼミから発展したもので、今年4月から開始されました。ゼミ生は、留学中の学生も含めてオンラインでのコミュニケーションを重視し、活動の目標設定やアイデアの具体化に努めてきました。
彼らが目指すのは、「偏見や差別、固定観念を解消し、自己表現や他者理解を促進する場を提供する」というものです。この目標を持って、学生たちは自作の紙芝居やハングルアートを企画しました。
自作紙芝居とハングルアート
イベントでは、学生たちが製作した自作紙芝居が大きな見どころでした。紙芝居では、様々な動物たちが主人公となり、「無意識の思い込みが誰かを苦しめること」や「自分に合った役割を決めることの重要性」をテーマにしたストーリーが展開されました。学生たちは、対話を重ねながら台本や絵を自分たちで作り上げました。
一方、ハングルアートでは、ハングルを用いた自由な表現を行い、特に小さな子どもたちが韓国語に親しむ機会を提供しました。このアート活動は、子どもたちが文を理解するのが難しい時期においても、楽しさを通じて言葉に興味を持つことができる場を設けることを目的としています。
イベントの実施と成果
イベント当日は、参加した6名の子どもたち(1歳から12歳)が熱心に活動に参加しました。過去には多くの家族が集まったこともありますが、学生たちは小規模であっても一人ひとりと深く関わるチャンスだと感じていました。この結果、会場は温かい雰囲気に包まれ、子どもたちは紙芝居を興味津々で見入っていました。
また、韓国語を交えた遊びを通じて、子どもたちは言語に対する好奇心を持ち続け、帰宅後にもハングルアートで遊ぶ姿が見られました。特に、ひらがなを知らない3歳の女の子が、「ハングルで自分の名前を書きたい」と言うエピソードは、参加者全体に微笑ましさをもたらしました。
今後の展望
学生たちが掲げた目標は、プロジェクトを通じての学びに色濃く影響されており、これからも読み聞かせ活動を続けていく意向です。更には、ハングルアートのように、年齢やバックグラウンドを問わず、小さな子どもたちが多様な文化に触れる経験は、「インクルージョン」における重要性を再認識させました。学生たちは、12月にも別のイベントを予定しており、今回の経験を基にさらに充実した活動を展開していくつもりです。
このプロジェクトは、誰もが参加でき、自ら表現できる場所を目指し、様々な問いを探求し続けます。