インクルーシブ防災
2025-10-17 19:21:47

精神障害者の視点を取り入れた新たな防災のカタチを考えるイベント

誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指して



2025年11月6日、千葉県柏市に位置する麗澤大学にて、精神障害を抱える人々の視点を重視した防災イベントが開催されます。このイベントは、特に災害時における精神障害者の経験やニーズに基づき、インクルーシブな防災の在り方を考えるものです。

イベントの背景と目的



麗澤大学の学長、徳永澄憲氏は、イベントの目的を「誰も取り残さない防災の実現」と述べています。このテーマは、誰もが安心して暮らせる地域社会を構築するために重要です。このイベントは、精神障害を抱える人々が直面する課題を理解し、その視点からの防災対策がどのように勝ち取れるのかを探る機会となります。

一般社団法人精神障害当事者会ポルケが過去の震災(東日本大震災や熊本地震)を通じた被災者に対するインタビュー調査の結果を報告します。この調査からは、避難の難しさや支援の途切れといった問題が明らかにされています。

内容とプログラム



イベントでは、参加者がこれらの課題を共有し、安心して暮らせる地域を築くための取り組みを紹介します。さらに、啓発用に制作された映像資料の上映も予定しており、より深い理解が得られることを目指します。参加者同士のクロストークを通じて、地域共生社会のビジョンについてもディスカッションが行われます。

自主企画ゼミナールの役割



このイベントは、麗澤大学の自主企画ゼミナール「障害とコミュニケーション」の一環として実施されます。このゼミでは、学生たちが障害と社会の関係に対する理解を深め、具体的な活動を通じて福祉の現場に関わることが奨励されています。

登壇者とクロストーク



当日は、精神障害当事者会ポルケの代表理事である山田悠平氏や、同会の理事相良真央氏が登壇し、自身の経験をもとに防災の視点について語ります。さらに、麗澤大学の工学部教授や相談支援事業所のスタッフ、そして学生代表も登壇予定で、多様な視点から活発な議論が展開されることでしょう。

まとめ



「精神障害を抱える人の視点から考えるインクルーシブな防災」は、誰もがより安心して生活できるようなコミュニティを作るための一歩となると期待されています。精神障害者の視点を尊重し、地域全体で考えることで、より良い防災につながるのです。この機会に参加して、自分自身の考えを深めながら、地域貢献につなげていきましょう。

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