日本初!岡山理科大学に「恐竜学科」誕生
2025年4月、岡山理科大学に日本初の「恐竜学科」が誕生します。これは、同大学生物地球学部生物地球学科の「恐竜・古生物学コース」が学科昇格したものです。文部科学省から設置届出が受理され、正式に開設が決まりました。
岡山理科大学は、生命科学的なアプローチを取り入れた独自の恐竜研究を展開することで、世界に通用する新たな研究拠点を目指します。
世界に類を見ない、独自の恐竜研究
7月17日に行われた記者会見で、平野博之学長は「本学の恐竜学は生命科学的アプローチも行うのが最大の特徴。世界的にみてもほとんど例がない独自の恐竜学を展開し、新しい知見を発信していきたい」と述べました。
恐竜学科の専任教員に就任予定の高橋亮雄教授、辻極秀次教授、實吉玄貴准教授、林昭次准教授、千葉謙太郎講師は、それぞれの専門分野を活かして、恐竜研究を多角的に深めていきます。
特に注目すべきは、辻極教授が専門とする再生医療です。化石からタンパク質を抽出する研究にも取り組むことで、恐竜の生命の謎に迫ります。
実践的なカリキュラムで、未来の恐竜研究者を育成
恐竜学科では、1年次から「モンゴル恐竜学概論」などの専門科目を学ぶことができます。3年次には、モンゴルでの発掘実習も予定されており、実践的な経験を積むことができます。
實吉准教授は、「コースから学科になることで、専門科目や教員も2倍以上となり、恐竜に対する大学での学びがより深化するでしょう」と語りました。
未来を見据えた3つの柱
今後の展開として、實吉准教授は、①モンゴルとの協働による調査継続、②工学部・教育学部・情報理工学部などと連携した総合理科大学ならではの新領域開拓、③これまでの10年間で積み重ねた教育研究と新たな教育体制――という3つの柱を強調しました。
これらの取り組みを通じて、岡山理科大学は、世界をリードする恐竜研究の拠点として、未来の恐竜研究者を育成していくことを目指しています。
岡山理科大学について
岡山理科大学は、岡山県岡山市と愛媛県今治市の2キャンパスに8学部20学科1コース2研究科を構える大学です。学部・大学院、入試情報、学生生活等、岡山理科大学に関する情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。
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