琉球大病院の新システム
2025-03-14 15:53:52

琉球大学病院の省エネエネルギーシステム、災害対応力を強化

新たに導入されるエネルギーシステム



琉球大学病院は、2025年4月1日から新しいエネルギーシステムの全面運用を開始します。このシステムは、災害時に強いエネルギー供給能力を持つガスコージェネレーションシステム(CGS)を中心に構築されています。停電時でも電気と熱の供給が可能で、災害拠点病院として地域医療の継続に役立つことが期待されています。

CGSの特徴と導入の意義



琉球大学病院が導入するCGSは、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)と沖縄ガスが共同で設計した災害に配慮したシステムです。CGSは、都市ガスを燃料として電気と熱を作り出す高効率システムで、停電時でも運転を再開できるブラックアウトスタート機能を搭載しています。これにより、緊急時の医療活動が支援されると同時に、病院内のエネルギーコストの削減が促進されます。

琉球大学は、これまで上原地区から西普天間へ病院を移転しました。新しいキャンパス内に設置されたこのエネルギーシステムは、TGESが施工から運用までの全工程を一貫して管理するエネルギーサービス方式によって導入されています。これは国立大学法人において初めての試みで、地域医療への新しい形のエネルギーサービスを提供することになります。

高効率なエネルギーマネジメント



また、TGESは独自のエネルギーマネジメントシステム「ヘリオネットアドバンス」を導入し、気象データや施設の稼働状況に基づいてエネルギー需要を高精度に予測し、自動制御を行います。このシステムにより、平常時には省エネと低CO2排出を実現し、効率的なエネルギー利用を促進します。

地域医療への貢献



TGESおよび沖縄ガスのこの取り組みは、琉球大学病院の災害対応力を強化し、地域の医療提供体制の安定に寄与します。特に、新しいエネルギー供給システムの導入により、急性期医療を行う病院が自然災害による影響を受けずに運営を続けられるようになることが期待されています。このような対策は、今後の地域医療の質向上に大きく貢献するでしょう。

沖縄県内の他の医療機関でも、このエネルギーサービスの導入が進むことで、県全体の医療の質向上につながることが見込まれています。TGESと沖縄ガスは、これからも脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化し、地域の発展と市民の健康に貢献していく所存です。

まとめ



琉球大学病院の新たなエネルギーシステムは、災害対策と省エネの両方を兼ね備えた先進的な取り組みとして大きな注目を集めています。この取り組みが成功することで、沖縄地域の医療インフラ全体が強化され、持続可能な社会への貢献が期待されるでしょう。


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会社情報

会社名
東京ガス株式会社
住所
東京都港区海岸1-5-20
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