光ヶ丘スペルマン病院、平川貴規医師が新院長に就任
仙台市宮城野区に位置する一般財団法人やまとコミュニティホスピタルが運営する光ヶ丘スペルマン病院は、2025年10月1日付で平川貴規医師が新しい院長に就任したことを発表しました。平川医師は35歳という若さでの就任となり、前院長の志村早苗医師は名誉院長に就任しました。
光ヶ丘スペルマン病院の歴史と役割
光ヶ丘スペルマン病院は、1955年に開設され、当初は結核療養を目的としていました。この病院は、宮城県で初めて緩和ケア病棟を設置し、地域密着型医療を推進しています。今年2025年で70周年を迎える同院は、内科、小児科、リウマチ内科、緩和ケア内科を中心とした幅広い診療を提供しています。「光ヶ丘」という名称には、病院の設立に込められた希望の象徴として「苦しみを通じて喜びを見いだす」があります。医療提供者として、地域に寄り添い、全ての人々が喜びを見いだせるような医療を目指しています。
医療環境の変化に挑む
近年、著しい高齢化や多疾患併存の進行に伴い、医療環境の変化が求められています。平川新院長は、患者さんを総合的に診ることがますます重要になっていると強調し、ICTやAI技術を駆使して質の高い医療提供体制を構築していく方針です。彼のリーダーシップのもと、光ヶ丘スペルマン病院は医療ニーズに迅速に応じ、地域の信頼を一層深める病院づくりに努めます。また、総合診療医の育成にも注力する意向を示しています。
新院長の考えとビジョン
平川貴規医師は自らの信念として「人も地域も、高齢社会での医療の持続性も、すべてを大切にしたい」と述べています。これまで多様な地域での診療経験を積んできた彼は、次の二つの柱に重点を置くとしています。それは、総合診療を基軸にした幅広い診療体制の強化と、地域の健康を「デザイン」することです。具体的には、疾病予防や健康促進活動に積極的に取り組み、仙台市との連携を強化し、健康寿命の延長を目指します。
2023年には法人名を「やまとコミュニティホスピタル」に改称し、地域の健康を支える役割にさらなる意義を持たせています。どんな相談にも耳を傾け、最適な医療の提案をすることで、地域の皆さまの健康を共に考える場所として新たな一歩を踏み出す決意をしています。
平川貴規医師の経歴
平川医師は山口県出身。2016年に徳島大学医学部を卒業し、以来、数々の病院で研鑽を重ねてきました。総合診療に特化した経験を有し、地域のニーズに応える医療を実施することに情熱を持っています。2024年には光ヶ丘スペルマン病院に内科医として就職し、院長補佐に任命された後、2025年10月に院長に就任しました。
まとめ
光ヶ丘スペルマン病院の新しい門出は、地域に対するより良い医療を提供するための重要なステップです。平川新院長がどのように地域に根ざした医療を展開していくのか、今後の取り組みから目が離せません。