アートテクノロジーズが資金調達を実施
アートテクノロジーズ株式会社は、金融市場に新たな風を吹き込むべく、総額1.34億円の資金を調達した。近年、世界のビジネスシーンにおいてアートへの関心が急速に高まっている中、日本のアート市場は依然として小規模にとどまっており、この現状を打破するための取り組みが求められている。
日本のアート市場の現状
日本のアート市場規模は約2,400億円で、世界全体のシェアは約4%に過ぎない。それに対し、アートテクノロジーズは、企業向けに特化したアート販売やサブスクリプションサービスを展開することで、アート市場の活性化を図ることを目指している。文化庁もまた、この市場を盛り上げるべく、日本人アーティストのサポートや海外美術館とのネットワーク構築など、多様なプロジェクトを進めている。
アートテクノロジーズのサービス
アートテクノロジーズは、2019年1月の設立以来、以下の4つのサービスを主要事業として展開してきた。これには、「企業向けアートサブスクリプション事業」、「アーティスト支援事業」、「オフィスコーディネート事業」、個人向けのコンサルティングが含まれ、その全てがアートとビジネスの接点を広げることを目的としている。
特に注目すべきは、企業向けアートサブスクリプション事業だ。これは、ただアートを壁に飾ることに留まらず、企業の歴史や文化に基づいて、アートがもたらすポジティブな効果を最大化する提案を行っている。具体例として、オフィス内の壁画制作が挙げられ、アーティストとクライアントが協力し、企業の理念に合わせた作品を創り出すプロセスが好評を博している。この結果、求人応募が3倍になった実績もあり、企業にとっても効果的な採用手段となっている。
今後の展開とAR技術の導入
アートテクノロジーズは今後、特にAR技術を活用し、より多くの人々にアートを身近に感じてもらえるECサービスの開発に着手している。これにより、ユーザーはスマホやタブレットを使い、実物大のアート作品を壁に「飾る」ことが可能になる。アート導入の障害を取り除くことを目的とし、様々なビジネス場面でのアート活用を一層促進することが期待される。
結論
アートテクノロジーズの資金調達は、文化とビジネスの融合を目指す重要なステップだ。アート市場のさらなる拡大と、日本のアーティストへの支援を通じて、経済成長と文化の拡充が実現することが期待される。今後の展望として、アートがもっと身近なものとなり、ビジネスシーンでの価値をますます高めていく様子が楽しみだ。
会社概要
- - 社名:アートテクノロジーズ株式会社
- - 設立:2019年1月9日
- - 本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂1-3-6 赤坂グレースビル6F
- - 資本金:1億3900万円(内資本準備金6700万)
- - 代表取締役:居松篤彦
- - URL:アートテクノロジーズ公式サイト