フィリピン・ダバオ市の音楽教育プロジェクト
このたび、フィリピン・ダバオ市教育局と音楽教育の協力に関する覚書が締結されました。この契約に基づき、ダバオ市内の3つの公立小学校の第5学年において、音楽と楽器演奏の楽しさを伝えるためにリコーダーを活用した音楽教育が試験導入されることとなります。これは、当社が公教育における音楽活動を普及を目指す「スクールプロジェクト」の一環として実施されます。
具体的には、事前に日本型音楽教育のノウハウをもとにした教員研修を行い、年内を目途に授業を開始する計画です。ダバオ市での音楽教育向上への寄与を目的とするこの取り組みを通じて、教育の質が向上することが期待されています。
スクールプロジェクトの背景
「スクールプロジェクト」は、2015年から新興国を中心に音楽や器楽の教育を広める活動として始まりました。これまでにマレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、ブラジル、アラブ首長国連邦、エジプト、コロンビアといった8つの国で、累計422万人以上の子どもたちに音楽と楽器演奏を楽しむ機会を提供してきました。教育の現場で音楽の楽しさを伝えることで、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することにも取り組んでいます。
このプロジェクトでは、SDGsの目標4「質の高い教育をすべての人に」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標16「平和と公正をすべての人に」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」にも寄与しながら、音楽教育を通じて子どもたちの非認知能力を育てていくことを目指しています。各国の特性に合った音楽の普及活動も行い、そのためのビジネスモデルを構築していく方針です。
プロジェクトの意義と今後の展望
音楽教育の重要性は、さまざまな側面から認識されており、特に非認知能力の育成には大きな力を持っています。このプロジェクトを通じて、ダバオ市の子どもたちが音楽の楽しさを体験できることは、彼らの成長において重要な役割を果たすことでしょう。
また、ダバオ市での成功事例を元に、今後さらに他の地域や国への展開も期待されます。音楽教育の普及は、少子化や教育環境の変化に伴い、未来の社会を担う子どもたちに新たな可能性を広げる重要なステップとなるでしょう。
はじめてのリコーダー授業を経験する子どもたちの笑顔や成長を見守りながら、今後もこのプロジェクトに関わっていくことを決意しています。教育界における音楽の力を信じ、引き続き努力を惜しまない所存です。
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