三陸鉄道復旧プロジェクト
2012-03-05 13:00:01
三陸鉄道復旧と地域活性化を目指す「キット、ずっとプロジェクト」
三陸鉄道復旧と地域活性化を目指す「キット、ずっとプロジェクト」
2012年3月5日、東日本大震災の影響を受けた三陸鉄道の復旧を支援する「キット、ずっとプロジェクト」が発足しました。このプロジェクトは、三陸地方の復興を後押しすることを目的としており、地元住民と協力しながら町の魅力を世界に発信しています。
プロジェクトの趣旨と活動内容
このプロジェクトは、地域の住民と共に取り組むことから始まります。具体的には、三陸鉄道の存在や魅力を国内外に広めることで、観光活性化と地域振興を目指しています。
1. ムービーの配信
プロジェクト開始の一環として、三陸鉄道とその周辺地域の魅力を伝えるメッセージムービーを制作し、インターネットで配信。これにより、震災後の復興に向けた努力や、地域の美しさを広く知らしめることを狙っています。
2. 物産展の開催
さらに、震災から1年が経過した2012年3月11日には、JR新橋駅前において「さんてつ広場 復興市」を開催。物産展やフォトギャラリーなどを通じて、地域の特産品や在住者のレポートを発信しました。
3. サクラのラッピング駅舎と車両
2012年4月1日、三陸地方の春を体感するために、ユニークなラッピングの駅舎と車両が登場します。これは、世界中から集まった応援メッセージを元にしたアート作品で、復興への願いが込められています。
プロジェクトの背景
三陸鉄道は1984年に営業を開始し、地元の交通手段だけでなく観光資源としても重要な役割を果たしてきました。震災の影響で多くの線路や駅舎が被害を受け、営業を再開するために大規模な復旧作業が必要でした。
特に、北リアス線は地元の高校生にとって非常に大切な通学手段であり、復旧が急がれます。現状でも、一部区間での運行しかできない中、新たに入学する学生のために早期の復旧を目指して邁進しています。
企業の関わり
このプロジェクトには、ネスレ日本が深く関与しています。過去に阪神淡路大震災で経験した企業として、震災の影響を受けた三陸地方の復興を支援したいという思いから、東北応援製品として「キットカット ずんだ風味」を発売し、その売り上げの一部を義援金として寄付しています。
「キットカット」ブランドは、受験や目標達成に向けて努力している人々への応援も手掛けていますが、このプロジェクトでは特に地元高校生の支援を強調しています。
地域の期待と未来
「キット、ずっとプロジェクト」は、地域住民や観光協会と連携し、三陸鉄道の復旧と地域復興に向けた活動を広げていきます。参加者からの応援メッセージを集め、そのメッセージたちが夜の駅の灯りとなる日が来ると期待されます。
このプロジェクトを通じて、三陸地方の復興が進むとともに、全国の人々に地域の魅力が伝わり、観光客が戻ってくることを願っています。
会社情報
- 会社名
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「キット、ずっとプロジェクト」実行委員会
- 住所
- 岩手県宮古市栄町4
- 電話番号
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