災害対応サービス実用化
2025-06-02 12:31:37

衛星データを活用した地域向け災害対応サービスの実用化検討が開始

複数の企業による災害関連サービスの実用化に向けた取り組み



福島県南相馬市を拠点とするLAND INSIGHT株式会社は、三菱電機及び衛星データサービス企画(SDS)と手を組み、自治体向けの新たな災害関連サービスの実用化を目指して検討を開始しました。これにより、効果的な災害対応が実現されることが期待されています。

協業の背景


日本では近年、気候変動による風水害や大規模な山林火災、大地震など、さまざまな自然災害のリスクが急速に高まっています。特に災害直後の被災地域の状況を迅速に把握することは、防災対策において非常に重要です。ところが、実際には情報不足が自治体の初動対応を阻む事態が続いています。

このような状況を打破するため、LAND INSIGHTは全国的なネットワークを駆使し、現場ニーズを把握する取り組みを進めています。SDSの「日本版災害チャータ」の実証サービスを基に、三菱電機の先進的な衛星データ解析技術も加わることで、より実用的なシステムを構築することが目指されています。

日本版災害チャータとは


「日本版災害チャータ」は、災害時に国内外の衛星撮影リソースを結集し、被災地を迅速に撮影するための仕組みです。衛星データやその解析結果を、自治体や関係機関に早急に届けることが可能となります。このプロジェクトは内閣府のBRIDGE事業の下で進められ、2023年度から2024年度にかけて実証サービスが展開されます。

各社の役割と協力関係


共に取り組む企業それぞれの役割も明確です。LAND INSIGHTは地域の自治体との調整役として、より具体的な現場ニーズを把握し、市町村にとって実運用可能なサービスを企画します。一方で、SDSは「日本版災害チャータ」の事務局としての役割を果たし、三菱電機は衛星データ解析の技術支援を行います。

今後の展開


LAND INSIGHTは、自治体で求められる災害関連業務の課題を深く理解するため、一連のヒアリングを実施する予定です。その調査結果は災害発生時の対応のみならず、復旧や復興、平時における防災業務の観点からも評価されます。

このようなリサーチを踏まえ、共同で開発した「日本版災害チャータ」の技術を基に、実際に市町村で活用できる具体的な防災関連サービスの実用化へ向けた足がかりを築きます。また、実際に利用してみることで得られるフィードバックを受けてサービスの改良も図ります。

LAND INSIGHTとINCLUSIVE株式会社


LAND INSIGHTは、南相馬市を拠点に衛星データを活用し、地域の課題解決に貢献しています。この企業は、地上の情報を宇宙からの視点で解析し新たなインサイトを提供することを使命としています。これにより、地域のニーズに応じたサービス展開が進められ、その具体的な取り組みの一環として、この協業が位置づけられています。

INCLUSIVE株式会社は、ビジョンとして「ヒトを変え、事業を変え、そして社会を変える。」を掲げており、さまざまな事業を通じて社会の変革を目指しています。

以上の内容を通じて、災害対応における新たな支援体制が実現されることが期待されているのです。これにより、多くの自治体が迅速かつ効果的に防災対応を実施できる環境が整うことになるでしょう。


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会社情報

会社名
INCLUSIVE株式会社
住所
東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー
電話番号
03-6427-2020

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