NPO法人eboard、新たな支援機能「ルビフルボタン」を導入
NPO法人eboardは、教育の機会を拡充するための新しい取り組みとして、公式サイトに「ルビフルボタン(ベータ版)」を設置しました。これは、一般財団法人ルビ財団によって無償で提供されるもので、ウェブサイト内の漢字に自動的にふりがな(ルビ)をつける機能を果たします。この新機能を通じて、子どもたちが漢字を理解しやすくなり、学びを深める手助けを目指しています。
「ルビフルボタン」の機能とは?
この「ルビフルボタン」を使うことで、一般の人々は簡単に漢字に対するふりがなを追加できます。公式サイト上のボタンを押すだけで、漢字が表示される文章にふりがなが自動的に付与され、より理解しやすい内容へと変化します。
これまで、eboardは自社のICT教材においても、子どもたちにとって、様々な理由から学ぶことが難しい状況を改善するために努力を続けてきました。具体的な施策には、2020年からの映像授業への「やさしい字幕」の導入や、デジタルドリルに対するふりがな機能の追加が含まれます。これらの機能は、発達障害を抱える子どもたちや、言語に問題がある子どもたちにとって重要な手助けとなるのです。
ルビ財団との提携による新たな活動
NPO法人eboardは、ルビ財団が掲げる目標に賛同し、「ルビフルサポーター」としての活動も開始しました。ルビの普及を通じて、多文化共生を実現できる社会の構築を目指しています。この提携により、eboardの公式サイトのみならず、各種教材へもさらにふりがなを加える取り組みが推進される見込みです。
以下のような「ルビフルアクション」も進行中です:
- - ICT教材eboardにおける字幕とルビの導入
- - 学習報告書に「やさしい日本語」バージョン(ルビあり)の作成
教育現場への貢献
創立以来、NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」というミッションのもと、経済的困難や不登校、障害を持つ子どもたちの学ぶ機会を保障するための様々な施策に取り組んできました。現在、約2,000本の映像授業や10,000問以上のデジタルドリルを提供し、全国の公立学校やフリースクール、学習支援団体など、11,000カ所以上において利用されています。月間利用者は約20〜30万人に達し、多くの子どもたちがこれらのリソースを通じて学びを深めています。
まとめ:未来を見据えた教育支援
NPO法人eboardの取り組みは、まだ多くの課題を抱える教育現場において、一人でも多くの子どもが「学びをあきらめる」ことのない環境を提供することを目指しています。今後もこのような新機能や活動を通して、より多くの学び手に届くサポートを行っていくことでしょう。