大手物流業界での革新 - 「Biz-AI×OCR」の躍進
SGシステム株式会社は、AIを活用したOCRプラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」が、2024年の給与支払報告書の利用枚数で国内No.1を獲得したことを発表しました。これは、信頼のおける調査機関である東京商工リサーチによる調査によります。この成果は、同社が2019年から取り組んできたAI技術の成熟と、顧客のニーズを反映したサービス改善の結果です。
「Biz-AI×OCR」とは?
「Biz-AI×OCR」は、特に給与支払報告書に特化したAI-OCRサービスです。従来、多くの自治体では、従業員への給与支払いを報告するための書類に複雑なフォーマットが使用されており、処理が困難でした。しかし、SGシステムは、この課題を解決するために、AIを駆使して従来の業務プロセスを簡素化しました。
2019年、同社はまず佐川急便の配送伝票の入力業務を自動化し、8,400時間もの作業時間を短縮しました。その後、これらのノウハウをもとに「Biz-AI×OCR」を開発し、2021年には給報向けに本格導入が行われました。これによって、多くの自治体やBPO事業者の業務負担が軽減されています。
調査結果と業績の背景
給与支払報告書のデジタル化は進んでいますが、その利用状況は依然として課題です。2024年1月から12月にかけての調査によると、SGシステムの「Biz-AI×OCR」は、個人別明細書を含む様々な帳票で高い精度を持ち、利用枚数が年間200万枚を超えました。また、2023年度には99.1%の読み取り精度を記録し、総括表の読み取りも可能になりました。
この成功の裏には、顧客の意見を反映した継続的なサービス改善があります。顧客ニーズを満たす形でのバージョンアップを行い、使いやすさと正確性を追求し続けた結果、このような成績に至りました。
将来への展望
SGシステムはこの成功を足がかりとして、今後もさらに高度なITおよびデジタル技術を導入し、DXを促進する自治体やBPO事業者の業務効率化を進めていくとしています。さらに多様な業界への貢献も目指し、業務効率や生産性の向上に寄与するサービスを提供し続ける方針です。このような革新により、SGシステムが物流業界を牽引し続ける存在であり続けることが期待されます。
会社概要
SGシステム株式会社は1983年に設立され、本社は京都市南区に位置します。物流におけるシステムインテグレーション事業やITコンサルティングを手がけ、決済事業やBPO事業も展開しています。日々の業務改善のための革新的な技術提供に努めています。
このような背景から、SGシステムの「Biz-AI×OCR」は今後も多くの企業や自治体の業務を支える重要なツールとしての地位を確立していくでしょう。