播磨灘が誇る真牡蠣のBAP認証取得
兵庫県姫路市に位置する株式会社播磨灘が、日本初となる真牡蠣のBAP認証を取得しました。この認証は、食品安全や環境への配慮、社会的責任、動物の健康と福祉、トレーサビリティといった基準を満たしていることを証明するものです。特に、GFSI(Global Food Safety Initiative)の承認を受けた基準に準拠したことは、播磨灘の真牡蠣の品質保証につながります。
BAP認証取得の意義
2025年4月に認証を取得した播磨灘は、これまでの努力が形となった瞬間を迎えました。この認証は、同社が提供する真牡蠣が安全であることを証明し、消費者にとって安心できる選択肢を提供することになります。播磨灘の代表取締役、永良裕泰氏は「牡蠣業界で初めてのBAP認証の取得は、弊社にとりまして大きな飛躍です」と述べ、今後の品質向上に努める決意を表明しました。
認証内容と対象製品
BAP認証は、播磨灘の加工工場で生産される全ての真牡蠣に適用されます。具体的な対象製品は以下の通りです:
- - 殻付牡蠣
- - 冷凍殻付牡蠣(生食用)
- - むき身牡蠣
- - 三倍体牡蠣
これにより、全国の消費者はBAP認証を受けた信頼のおける製品を購入可能になります。
国際的な評価
この認証取得は、国際的な水産物認証機関であるGlobal Seafood Alliance(GSA)からの承認も受けており、環境管理や持続可能な水産物の実践に対する播磨灘の献身が評価される形となりました。GSAのマーケットディベロップメントシニアディレクター、デニス・ガーシン氏は「株式会社播磨灘様が日本で初めてBAP認証を取得したことを称賛します。この取得は、持続可能な方法での水産業に対して励みとなるでしょう」とコメントしています。
未来に向けた展望
播磨灘は、品質向上に向けた取り組みを続け、東南アジア、中東、欧州と販路を拡大します。また、昨今の気候変動を考慮し三倍体牡蠣の養殖にも取り組み、消費者に安全で高品質な牡蠣を提供するための努力を惜しみません。
2023年にはISO22000認証を取得し、食品安全に対する注力を一層強化。今年の2月には新たに連続式プロトン凍結機を導入し、生産効率の向上も実現されています。
BAP認証とは?
BAP(Best Aquaculture Practices)認証は、養殖水産物の環境への責任や食品安全を保証する制度であり、全世界で45カ国、3,675施設で使用されています。この認証は、健康なタンパク質供給の重要性が増す中で、倫理的に管理された水産物の提供を促進します。
世界の人口が増加する中で、BAP認証を導入した播磨灘は、私たちに食の持続可能性を考えさせる貴重な存在となります。