日本の移動図書館車が南アフリカに寄贈
2025年3月4日、南アフリカ共和国大使公邸で開催される「第9回 移動図書館車の出港を祝う会」は、特定非営利活動法人SAPESI-Japan(南アフリカ初等教育支援の会)と駐日南アフリカ共和国大使館が共催するイベントです。この催しには、寄贈される移動図書館車が広島県竹原市から譲り受けたものであることが知られています。このプロジェクトは、コマツ南アフリカの信託会社であるKomatsu Foundation TrustのCSR資金援助により実現しました。
移動図書館車の寄贈の意義
この移動図書館車は南アフリカ共和国のハウテン州教育省に寄贈され、図書館のない公立小学校を巡回する予定です。特に、都市化が進むヨハネスブルグ南部の地域で、教育へのアクセスが乏しい子どもたちに図書を届ける役割を果たします。この車両は、15年間の間「わかたけ3号」という名前で広島県竹原市で活躍してきたものです。
寄贈式の概要
寄贈式は2025年3月4日(火)の13:00から15:00に行われ、来賓には株式会社小松製作所や広島県竹原市、日本国外務省などが参加予定です。移動図書館車の寄贈は、これまでに54台目となる重要な取り組みであり、今後もこの活動が続いていくことを期待しています。
南アフリカにおける教育支援の取り組み
南アフリカでは、本プロジェクトを通じて子どもたちに図書を届けることにより、識字力や読解力の向上を目指しています。日本からの中古図書館車を海上輸送し、南アフリカの各州教育省に寄贈することで、地域の教育環境を改善することを目的としています。
サポートを支える多くの企業
この取り組みをサポートする企業も多く、株式会社商船三井は2009年からの活動を通じて、特別な協力を行ってきました。また、ソニー株式会社は英語図書の寄贈といった形で、南アフリカの教育支援にも貢献しています。これまでに彼らの支援により、約35万冊の英語図書が南アフリカの州教育省に寄贈されています。
NPO SAPESI-Japanの役割
NPO SAPESI-Japanは2008年に設立され、南アフリカの教育支援に特化した事業を行っています。彼らの活動は、南アフリカ共和国の子どもたちに図書を届けるだけでなく、地域全体の教育レベルを引き上げることに繋がっています。寄贈式の当日は報道関係者の参加も受け付けており、いっそうの注目を集めています。
この新たなプロジェクトによって、多くの南アフリカの子どもたちが図書に触れ、知識を広げる機会が生まれることを願っています。