長野県最大級のタクシー企業、全営業所で新配車システム導入
長野県松本市に本社を構えるアルピコタクシー株式会社は、10月16日に軽井沢営業所を含む全9カ所の営業所に、株式会社電脳交通が提供するクラウド型タクシー配車システム「DS」を導入しました。これにより、タクシー業務の効率化とともに、各種交通関連サービスとの連携が容易になり、より快適な移動サービスの提供を目指します。
アルピコタクシーの役割
長野県内におけるタクシーの存在は重要です。鉄道やバスがある中でも「最後の一マイル」を担い、地域住民の移動ニーズに応えています。アルピコタクシーは、県内に9つの営業所を持ち、日常的な利用から観光客の移動まで幅広くカバーしています。
特に高齢者や子育て世代、地方に住む人々にも便利な移動手段として利用されています。公共交通の整備が不十分なエリアでも、地域の移動インフラとして重要な役割を果たしています。
新システムの導入背景
アルピコタクシーは、効率化を図るために一部営業所で先行的にクラウド型タクシー配車システム「DS」を導入し、従来の配車業務の見直しを進めてきました。その結果、配車業務のスムーズさや乗務員の負担軽減、自社アプリの効果的な活用が実現されました。
このシステムの導入で特に重視された点は、複数の配車アプリサービスを一画面で受注できることで、利用者にとっても非常に便利です。また、外国人観光客からの配車依頼が多様な手段で受けられるようになるため、言語の壁を越えた対応が可能になります。
さらに、自社の配車アプリを日本版ライドシェアにも対応させることで、長野県全域で円滑な移動支援ができるようになります。
クラウド型タクシー配車システム「DS」について
「DS」は、多機能で安価な導入コストを伴うクラウド型配車システムです。タクシー事業者のニーズを反映したアップデートにより、常に最新機能が使え、配車データを経営戦略に役立てることが可能です。また、自動配車機能の導入で、業務効率が大幅に向上します。
2015年の創業以来、このシステムは全国で導入され、年々その数を増やしています。独自機能として「電話経由での事前確定運賃サービス」や、リモートワークにも対応可能な配車室機能、さらには乗合/デマンドサービスと通常のタクシーを同時に管理する機能などが実装されています。
今後の展望
アルピコタクシーは今後も、電脳交通の技術を駆使して新たなビジネス展開を進め、その進化を地域社会に還元していく方針です。地域住民や観光客にとって、より良い移動手段を提供することはもちろん、それによって地域経済の活性化にも寄与することを目指しています。長野の移動ネットワークの未来は、こうした革新によってさらに広がりを見せるでしょう。
企業情報
アルピコタクシー株式会社
- - 所在地: 長野県松本市南松本1-1-25
- - 設立: 1951年12月27日
- - 代表者: 代表取締役社長 三澤 洋一
- - 保有台数: 365台
株式会社電脳交通
- - 所在地: 徳島県徳島市寺島本町西1丁目5番
- - 設立: 2015年12月
- - 代表者: 代表取締役社長 近藤 洋祐
- - 従業員数: 201名