経済産業省が後押しするAIロボット「AI-Samurai」の挑戦
株式会社Nextremerが開発した人工知能対話ロボット「AI-Samurai」が、経済産業省による「グローバル起業家等育成事業米国派遣プログラム」に選定され、2016年にテキサス州オースティンで開催されるサウスバイサウスウエスト2016(SXSW)に参加することが決まりました。
AI-Samuraiは、マルチモーダル対話システムを搭載しており、リアルタイムで画像認識を行い、音声による対話も可能です。このシステムは複数のセンサーを同時に利用して情報を処理し、様々な形でユーザーとのインタラクションを行うことを目指しています。特に、世界中の人々との対話を通じて技術の向上を図り、さらにはオープンなインターフェースを開発することを計画しています。
AI-Samuraiの特徴
主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
- - サイズ: 高さ1980mm、幅500mm、奥行き420mmの大型ロボット。
- - カメラ: 720p HDのウェブカメラを搭載し、映像認識を行います。
- - マイク: 超指向性のマイクロフォンを使い、環境音を効果的に捉えることができます。
- - 駆動: 最大トルク67kg・cmの強力なサーボモーターを3つ使用し、二つの自由度を持つ腕と一つの首の可動が特徴です。
- - 基本機能: 英語での会話、顔認識、そして腕や首を使った応答が可能です。
- - 構成技術: 自然言語処理や画像処理、ディープラーニングなどの最先端技術が組み込まれています。
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AI-Samuraiの公式ウェブサイト
SXSWとは
サウスバイサウスウエスト(SXSW)は、アメリカのテキサス州オースティンで毎年行われる大規模なイベントです。音楽、映像、インタラクティブの分野で注目されるイベントであり、世界中から毎年20万人以上の人が集まります。当初は音楽イベントとしてスタートしましたが、インディーズ精神を感じるスタートアップ企業が集まる場となり、近年は新しい分野も追加されています。SXSWでは、過去にはTwitterやPinterestなどがイノベーションアワードに選ばれ、多くの新興企業が注目を浴びるきっかけとなっています。
このような国際的な場に参加することで、AI-Samuraiはさらなる技術的進化を遂げるチャンスを得るだけでなく、国際的な認知度向上も期待されます。Nextremerにとっても、この経験は大きな成長の糧となるでしょう。今後の動きから目が離せません。