三景が新たにコーポレートブランドを刷新
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社三景が、2025年9月に大規模なブランド刷新を行いました。新しいロゴ、タグライン、そしてブランドメッセージを発表し、企業理念として「つつむことは、愛すること。」を掲げました。この理念は、現代社会において重要なコミュニケーションや情緒を包み込む文化を表現したものです。
「つつむ」に込められた想い
三景の新しいメッセージ「つつむことは、愛すること。」は、まさに日本の文化と深く結びついています。誰かに何かを贈る際、相手への思いやりが込められていることは日本独自の心遣いと言えるでしょう。包まれたものは、単なる物体ではなく、贈り手の気持ちや思いをも込めたものだという認識が根付いています。特に、贈答の文化が発展した日本では、文様や家紋を使った美しい包み方や結び方が重要視されており、これは単なる機能にとどまらない、日本ならではの精神性を反映しています。
三景は1958年からこの文化を尊重し、風呂敷づくりを通じて「包む」文化の一翼を担っています。最近では、不織布と呼ばれる新素材を利用し、食品包装用のだし袋や衛生資材、あるいは避難時のプライバシーを守るためのパーテーションなど、様々な製品を開発してきました。そして、今回のブランド刷新は、その長い歴史に続くものとして、新たな未来に向けた決意を示しています。
新ロゴとコンセプト
新たに発表されたロゴデザインは、三景の名前に込められた「三つの景色—優しさ・強さ・美しさ」を巧みに重ね合わせたものです。ロゴは、次のような特徴を持っています:
- - 透過表現: 見えない部分にまで心を配る精神を象徴
- - 丸みを帯びたフォルム: 相手を優しく包み込む姿勢を示します
- - 折り返しの意匠: 包み始めの瞬間を表現
- - コーポレートカラー「三景ブルー」: 空や水の透明性と誠実さを象徴
この新しいロゴは、単なるビジュアルアイデンティティではなく、三景が企業として何を大切にしているのかを伝える重要な要素となっています。
タグラインとブランドメッセージ
三景によるタグライン「つつむことは、愛すること。」は、単なるスローガンではありません。人は「どうぞ」と差し出し、「ありがとう」と受け取る瞬間に、包まれたものに込められた心意気を感じ取ることができます。これが日本文化であり、企業哲学でもあります。さらに、お客様の大切な製品を保護し、価値を守る実績を積み重ねてきた三景は、これからも「つつむ」ことに情熱を注いでいく所存です。
環境への配慮と今後の展望
現在、三景では不織布製品の開発や加工を主力とし、サステナビリティの観点からも環境に配慮した素材(PLAやバイオマスPEなど)へのシフトを進めています。そして、2025年秋にはベトナムに新たな海外生産拠点を設け、国際的な展開も視野に入れています。これにより、競争力のある供給体制を築き、世界中で「包む価値」の創出を目指します。
結び
代表取締役の倉澤寛氏は、「三景は1958年の創業以来、“つつむ”という文化と向き合い続けてきました。このブランド刷新は、過去を継承しつつ、未来にどう包んでいくかを示す決意です。今後も、社員一同が社会にやさしさを届けられる存在であり続けるよう努力してまいります」と語っています。これからも三景は「包む」ことを通じて、お客様や社会に寄り添い続け、新たな文化を創造していくことでしょう。
会社概要
- - 会社名: 株式会社三景(Sankei Co., Ltd.)
- - 所在地: 愛知県名古屋市北区清水一丁目6番9号
- - 創業年: 1958年
- - 代表者: 倉澤寛
- - 事業内容: 風呂敷・不織布製品、包装資材の企画・製造・販売
- - 公式サイト: 三景ホームページ