次世代リーダー育成に向けた新しい一歩
株式会社リンクアンドモチベーションが提供する新書籍『エッジソン・マネジメント2.0次代を担う若者を産官学連携で育み、活かす方法』が2025年6月2日に発売されることが決まり、その内容が注目を集めています。本書は、急速に変化する社会の中で必要とされる力を持った若者を育成するための実践的な指南書です。
エッジソンとは?
本書における「エッジソン」という概念は、「目的を創り出し、他者に示すことのできる人材」を指します。著者の樫原洋平氏によると、現代社会が直面する数多くの課題を解決するためには、従来の「答えを見つける人」ではなく、そんな『エッジソン』の育成が重要だとされています。
育成の新たな視点
以前は、都市部の大学や大企業が育成の主流でしたが、本書ではその枠を超え、地方の大学や中小企業を含む広範な育成の場が求められています。特に、育成へのタイミングも「ダイヤモンドテン」と名付けられた10年間に拡大されており、高校から社会人への流れを考慮したアプローチが重要視されています。
エッジソン創出のための7つのポイント
この書籍では、「エッジソン創出のための7つのポイント」として、共創リーダーシップを育む方法が詳述されています。以下にその重要なポイントをいくつかまとめました。
1. 青田創り
従来の「青田買い」に変わり、若者を社会全体で育てる「青田創り」の重要性が強調されています。企業や教育機関が連携し、共に育てる姿勢が求められています。
2. 自発的な育成設計
「育て成る」から「育ち成る」育成へとシフトすることが提唱されています。若者自身が成長を望み、自発的に行動する意識を育てる必要性があるのです。
3. 中長期的な視点を持つ
就職活動に囚われず、若者の志を中長期的な視点で育む姿勢が重視されています。若者の未来を見据えたサポートが必要です。
4. 対面重視の学びの場
オンラインでの学びが注目される中、本書は対面での教育の重要性を再評価しています。人と人が直接関わることで得られる気づきが大切です。
5. CUPSモデル
企業、大学、行政、学生の4者による連携が必要不可欠です。それぞれが責任を担い、主体的な学びの場を作ることが求められています。
6. 多対多の関係構築
企業と大学間の関係を多対多の形式にすることで、より持続可能な学びの場を実現することが可能になります。
7. リバースエデュケーション
学生との関わりを通じて、企業の大人たちも成長できる場を設けることで、教育環境が一方向だけではなくなります。
まとめ
この書籍は、産官学の連携を通じて次世代リーダーを育成するための方法論を提案しています。育成の新たな手法や視点を学べる貴重な教材として、学生や教育関係者、企業の人事担当者にとって必読の一冊です。地域や企業が協力しあって育成に挑む姿勢が、これからの社会を大きく変えるかもしれません。
著者の樫原洋平氏は、リンクアンドモチベーションのエグゼクティブディレクターとして、若手の育成や教育プロジェクトに尽力しており、大学でも非常勤講師を務めています。本書を通じて、次世代のリーダーを育てるためのヒントを得られることでしょう。
書籍情報
- - 書名: エッジソン・マネジメント2.0
- - 副題: 次代を担う若者を産官学連携で育み、活かす方法
- - 著者: 樫原洋平
- - 発売日: 2025年6月2日
- - 価格: 2,250円 + 税
- - 出版社: PHP研究所
- - ISBN: 978-4-569-85932-3
様々な課題に対する解決策を提供し、新たなリーダーシップの形を示す本書に期待が高まります。