UntroD Capital Japanが新たな挑戦
UntroD Capital Japan株式会社(アントロッドキャピタルジャパン)は、ディープテックスタートアップの資金調達を支えるために新たなデットファンド、UntroD Real Tech Debt Fundを設立する準備を始めました。このプロジェクトは、三菱UFJ信託銀行との協業で進められています。
背景と目的
当社は2015年からディープテック領域に特化したVCファンド「リアルテックファンド」を運営し、これまで数多くのスタートアップにリード投資やハンズオン支援を行ってきました。特に、「リアルテックファンド4号」は2025年4月に約125億円の総出資を達成し、シード・アーリーステージの企業を支えてきました。また、社会課題の解決を目指すスタートアップへの支援を強化するため、2025年8月にはクロスオーバー・インパクトファンドを設立し、51.55億円の最終クローズを行いました。
しかし、研究開発型のスタートアップには多くの課題があります。特に、エクイティに依存した資金調達の限界が顕著です。初期ステージでの赤字体質や、成長段階における収益の不透明さから、エクイティに頼るばかりでは持続的な成長が難しいのが現状です。これらの要因から、日本の研究開発力向上が妨げられているとの認識があります。
新たなファンドの意義
そこで、UntroD Capital Japanはディープテックに特化したデットファンドを新設することで、資金調達の多様化を図ります。デット性資金の提供を通して、スタートアップの研究開発を支援し、経営リスクを適切に分析した上でのリスク・リターン管理を重視します。これにより、ディープテック領域におけるエコシステムの構築を目指します。
この新ファンドの運用は、UntroD Bridge Capital株式会社が担います。新たに設立された同社は、2025年7月に創設され、資本金は5,200万円です。地球と人類の課題解決に貢献するため、スタートアップをシードからレイトステージまで幅広く支援することを目的としています。
UntroD Capital Japanの展望
UntroD Capital Japanは、社会や環境に貢献する技術開発を進めるスタートアップに対し、持続可能な成長を促すための資金供給を積極的に行っていく方針です。当社は、創業以来、ディープテック分野で数々の成功事例を生み出してきましたが、今後はデットファンドを通じて、さらに広範囲な支援を行うことで、社会的インパクトを創出し続けるエコシステムの実現を目指します。
新たな挑戦に興味がある方は、ぜひ当社の公式ウェブサイトをご覧ください。また、今後の展開にご期待ください。
HP:
https://untrod.inc