超薄型充電コイル
2024-05-14 17:00:02
TDKが革新を遂げた超薄型ワイヤレス充電コイルを発表
最近、スマートフォンを含むモバイル機器の普及に伴い、ワイヤレス充電技術が急速に進化しています。その中で、TDK株式会社が新たに開発したワイヤレス充電用コイルが注目を集めています。これまでの巻線式コイルでは、充電エリアを確保するために複数のコイルを必要としていましたが、TDKの新技術により、たった一つのコイルで広範囲をカバーできるようになりました。
この新しいパターンコイル技術により、コイルの形状は自由に設計可能で、特に薄いデザインが実現しました。これは特に自動車内やオフィスなど、多様な場所での利用に適しています。さらに、MPP(Magnetic Power Profile)とEPP(Extended Power Profile)の規格を同時に満たすことも可能で、充電効率が向上します。
具体的には、充電効率に影響を与える磁石の配置や、コイルの設計を最適化することで、最大15Wの出力を安定して供給できる見込みです。特に厚さ1mmの超薄型設計は、モバイル機器の洗練されたデザインを損なうことなく、利便性を向上させるものとなっています。
TDKのパターンコイルのもう一つの特筆すべき特徴は、製造過程において廃棄ロスを極小化する点です。通常、コイルの形成には不要な部分の銅を取り除くプロセスが伴いますが、TDKの新しい技術では必要な部分のみに銅めっきを施すため、材料の無駄がありません。この点が、持続可能な製品開発に寄与することは間違いありません。
また、今後の計画として、2025年1月からの量産を見込んでいます。サンプル対応については相談が必要ですが、85mm×67mmの外形サイズで、幅広い市場に対応できる製品として展開される予定です。TDKは、これまでの技術革新と同様に、今回の新製品でも業界の前進に寄与することを目指しています。
結論として、TDKが開発したこの超薄型ワイヤレス充電用コイルは、スマートフォンを含む様々なデバイスの充電に革新をもたらすでしょう。今後の進展や実際の製品化に大いに期待が寄せられています。私たちの生活は、ますます便利で快適なものになることでしょう。
会社情報
- 会社名
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TDK株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋二丁目5番1号
- 電話番号
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