伝統と味覚を楽しむワインツーリズム田幸
広島県三次市で、全く新しいワイン体験が待ち受けています。その名も「ワインツーリズム田幸」。このイベントは、田幸地区町内会連合会と広島三次ワイナリーが手を組み、地域の豊かな自然と歴史、そして美味しいぶどうとワインの魅力を存分に楽しむことができる特別なツアーです。発表された日程は2024年9月7日(土)と28日(土)。参加者はワイナリーの見学、テイスティング、ぶどう園の explorations、さらにはショッピングなど、多彩なアクティビティを満喫できるプログラムが用意されています。
田幸地区のぶどう生産の歴史
田幸上井田地区のぶどう生産は、1960年代に稲作からの転作作物として注目を集め、その歴史は深いものがあります。1964年にこの地域でもぶどうの栽培がスタートし、8戸の農家が手掛ける5ヘクタールの畑を背景に「上井田ぶどう園」が誕生しました。今年で開園から60周年を迎え、現在はワイン製造にも適した芳醇な香りを放つぶどうが育てられています。特に、上井田ぶどう園で名高いピオーネやシャインマスカットは、絶品の食用ぶどうとして知られています。
近年、上井田地区では生産に携わる農家が減少傾向にありますが、新たな若手生産者達がワイン用のぶどう栽培に挑戦しています。彼らの努力により、特に「マスカットベリーA」はその芳香と甘さで高い評価を受けています。
広島三次ワイナリーの役割
1994年に開業された広島三次ワイナリーは、地域の特性を生かしたワインづくりを推進してきました。2013年からは新しい醸造長が就任し、品質向上のために地元の生産者との連携が強化されています。重要な供給先ともなる上井田ぶどう園からのぶどうは、それぞれの土壌特性を最大限に活かし、最高のワインを醸し出しています。国内外で高く評価されるワインは、バニラの香りを持つオーク樽で熟成され、「テロワール」の称号を冠されるにふさわしい品質を誇っています。
三次ワインはG7広島サミットでの正式なシャンパンとしても注目を浴び、その品質が国際的にも認められました。
田幸地区の魅力
田幸地区は、三次市の東部に位置し、約1,300人の人々が暮らす美しい地域です。東は三良坂町に接し、西は神杉地区、南は川西地区と隣接しています。特に、田幸地区は豊かな農業が盛んで、ぶどうや豆類、野菜など多様な作物が育てられています。また、多くの遺跡や古墳が存在し、歴史的にも文化的にも興味深い地域として知られています。
お申し込みについて
この、魅力あふれるツアーへの参加は、たび館三次を通じて可能です。参加者は20歳以上の方のみで、最少催行人数は15名となっています。詳細な情報は、633−5430までお問い合わせください。参加者には、ワイナリーの見学とともに地域の食文化に触れる素晴らしい機会が提供されます。全てを楽しみながら、田幸地区の歴史を感じることができるこのツアーは、ワイン好きにとって見逃せないイベントです。是非とも、あなたもこの特別な体験に参加してみてはいかがでしょうか?