カスタマークラウドが推進する次世代アプリ連携、A2App2App
カスタマークラウド株式会社は、次世代のアプリケーション連携規格「A2App2App」を発表しました。これは、AIエージェントが複数のアプリケーションを自律的に連携させ、ユーザーの指示に基づいて“完成した成果物”を提供するものです。この新たな試みは、ガートナーのハイプサイクルにもまだ記載されていない、未踏の領域に位置付けられています。
A2App2Appの革新性
従来、ビジネスシーンにおけるアプリ間の連携は、APIやiPaaSなどを通じて人間が手動で行うことが多く、ワークフローの構築に大きな労力が必要でした。しかし、A2App2Appはこの概念を根本から覆します。この新しいモデルでは、ユーザーが自然言語で指示を出すと、AIが必要なアプリを自動的に選択し、アプリ同士が協働して目的を達成します。これにより、企画から生成、検証、共有という一連のプロセスが、従来の数時間から数分という圧倒的な速さで処理されます。
三層構造のサポート
A2App2Appを支えるのは、AI Dreams Factoryが採用する三層構造です。具体的には、以下のようなレイヤーで構成されています。
- - MICRO層: アプリの能力をDFP(Dreams Function Protocol)で標準化します。
- - MESO層: AIエージェントがユーザーの意図を理解し、アプリ同士の連携を自主的に構築します。
- - MACRO層: ユーザーは自然言語で指示し、最終的な承認だけを行います。
この三層構造によって、A2App2Appは単なるアプリ利用から、アプリとAIが協力して成果物を生む新たな存在へと進化します。
産業への影響
A2App2Appによる根本的な変化は、アプリケーションが単なる機能ではなく、「プロセスを自律的に進める協働主体」へと変わることです。企業はこの構造を活用して、作業工程の自動化や業務アプリを組み合わせた効率的なプロダクションラインを構築し、結果としてAIが自主的に成果物を生成できる仕組みが実現します。これにより、業務の民主化から協働化へのパラダイムシフトがもたらされます。
グローバルなAI開発イベント
さらに、カスタマークラウドは「Global Video Hackathon 2025」を開催します。このイベントは世界中のクリエイターやエンジニアが参加し、最先端AI動画生成API「Seedance」を使用して新たな映像表現の制作に挑戦します。 対象は2025年12月3日に赤坂インターシティコンファレンスで行われる予定です。参加者は新しい映像体験を創出し、総額500万円相当の賞金を獲得するチャンスがあります。
会社のビジョン
カスタマークラウドの代表取締役社長、木下寛士氏は、「A2App2Appは、AIがアプリを駆使して成果物を生み出す世界への第一歩です」と語ります。また、同社は渋谷を拠点に、AI産業の再集積を目指し、国際的なAI人材や企業との連携を強化すべく活動しています。これからのAI産業の未来を切り拓くカスタマークラウドの取り組みに、今後も注目が集まることでしょう。
このように、A2App2Appは業務の生産性を飛躍的に向上させる可能性を秘めており、AIとアプリの協働によって新たな価値を創造するエコシステムをもたらすことが期待されています。