バンダイナムコピクチャーズに導入された「Smart相談室」
株式会社バンダイナムコピクチャーズが、新たに法人向けのオンライン相談支援プラットフォーム「Smart相談室」を導入しました。このサービスは、働く人々の心の健康や成長をサポートすることを目的とし、オンラインでさまざまな相談が行える環境を提供しています。爾後、ここではその導入背景や期待される効果について詳しく説明します。
導入の背景と目的
バンダイナムコグループに属するバンダイナムコピクチャーズでは、主にアニメーションの制作や事業展開を行っていますが、ここに所属する若手及び中堅層の従業員の定着率が低下していることが問題視されていました。退職に至る前に、従業員の不満や問題を適切に把握できないことが、さらなる離職を招く一因となっていました。
このような状況を改善するために、バンダイナムコピクチャーズは「Smart相談室」を導入したのです。このプラットフォームは、厚生労働省が推進するメンタルヘルス対策の4つのケアの一つに該当し、専門の相談員にアクセスができる仕組みを持っています。従業員はオンライン形式で、時間や場所に縛られずに相談を行うことが可能です。
「Smart相談室」の特徴
「Smart相談室」は、従業員が安心して利用できる環境を提供し、メンタルヘルスの維持や向上にも寄与します。その中では、相談内容が企業に知られずに行えることから、心理的な安全性が高まる効果が期待されます。また、早期に問題を解決することで、メンタルの不調を未然に防ぎ、休職や離職のリスクを減少させることにも貢献します。
さらに、このプラットフォームでは、回数制限のないコーチング機能も整備されており、相談者は自身の価値観や思考の癖を見直しながら、自分の行動を改善していくことが可能です。これにより、マネジメントに関与する経営者や管理職も、メンバーに寄り添った指導を行いやすくなります。
期待される効果
現代社会では、世代間で価値観の相違が顕著に表れています。バンダイナムコピクチャーズの従業員たちもそれぞれ様々な悩みを抱えています。そんな中で、「Smart相談室」が従業員が気軽に利用できる、いわば「学校の保健室」のような存在になることが期待されています。
同社のコーポレート部デピュティゼネラルマネージャーである植草薫一郎氏は、この新しいサービスに対する期待を表明しています。「Smart相談室」の担当者との連携により、社員が直面しているカウンセリングや悩みの解決に寄り添う姿勢が伝わってきます。また、サービスの機能向上や新機能の開発に関しても期待感が高まっています。
まとめ
「Smart相談室」は、働く人々の「モヤモヤ」を解消するために開発された法人向けオンラインプラットフォームです。このサービスを通じて、個々の成長と組織の成長が一致するような環境が整備されることが望まれています。バンダイナムコピクチャーズだけでなく、他の企業においても、このようなメンタルヘルスに配慮した仕組みがさらに浸透していくことが期待されます。心の健康を守り、働きやすい環境を構築するための第一歩が、ここから始まるのです。