酒粕活用の新素材
2025-07-17 14:51:32

酒粕を活用した新しい素材開発に挑むスペースシードホールディングスの技術革新

酒粕を活用した新しい素材開発に挑むスペースシードホールディングス



日本の宇宙系ディープテックベンチャーであるスペースシードホールディングス株式会社が、新たな素材開発の一環として、酒粕を活用したグラファイトを試作しました。本社を東京都港区に構える同社は、岡山理科大学との連携を通じて、次世代SPS(Spark Plasma Sintering)装置の研究開発を進めています。

酒粕を用いた試作の背景



スペースシードホールディングスは、従来のSPS装置を超える性能を持つ新しい装置の開発を目指しています。その第一歩として、地元の微生物由来資源を利用する試みが始まりました。具体的には、津南醸造の酒粕を資源として選定し、この材料を使って焼結体であるグラファイトの試作が行われました。

この試作品はただの実験材料としてだけでなく、導電性を有する特性を持つことが確認されており、今後の応用可能性にも期待が寄せられています。これにより、環境に優しい素材製造への道が開かれることが予想されます。

次世代SPS装置について



次世代SPS装置の開発は、単に新しい技術を生み出すだけでなく、地球環境を考慮した高機能素材の生産に寄与することを目的としています。従来のSPS装置では実現が難しかった超高圧・高温環境での焼結が可能となるこの新しい技術が完成すれば、酒粕から派生する高付加価値素材、例えば酒粕由来のダイヤモンドの創製に取り組むことができるようになります。

未来の素材開発の可能性



今回の研究は、宇宙環境下での資源循環型社会の実現にも寄与するものです。限られた資源から高度な素材を生産する技術の確立は、未来の宇宙探査や人類の宇宙定住において戸惑うことなく資源を活用できる基盤を提供するでしょう。

スペースシードホールディングスは、地球上での循環型ものづくりの革新にも注力し、これからも岡山理科大学などの研究機関や関連企業との連携を強化していく方針です。これらの取り組みを通じて、2040年代には人類が宇宙空間で居住するために必要な技術を整えることを目指しています。

会社概要



スペースシードホールディングス株式会社は「SFをノンフィクションにする」を企業のミッションに掲げ、さまざまな研究活動と事業創出を進めています。

例えば、発酵技術とロンジェビティー技術を融合した「Fermentation and Longevity Fund」プログラムを通じて、社会課題の解決にも取り組んでいます。彼らの挑戦は新しい素材開発のみならず、未来に向けた持続可能な社会を実現するための基礎技術を築く努力へとつながっています。

オフィシャルウェブサイトもぜひご覧ください。 スペースシードホールディングスの公式サイト


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会社情報

会社名
スペースシードホールディングス株式会社
住所
東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
電話番号
080-5063-8705

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