不朽の名作を新たに舞台化 「Tarinof dance company」の挑戦
コンテンポラリーダンスのフィールドで注目を集める「Tarinof dance company」が、フランツ・シューベルトの楽曲を基にした新作公演を発表します。この作品は、シューベルトの『死と乙女』をダンスとして再解釈したもので、同カンパニー初の長期プロジェクト『生と死を見つめる3部作』の第1章に位置付けられています。
公演の詳細
公演は2024年11月13日から15日まで、東京の豊島区にあるあうるすぽっとで行われます。Tarinofでは、シューベルトの楽曲にマティアス・クラウディウスの詩が重ねられた原作をもとに、今日的な視点で舞台を構成します。この作品は、病床の乙女と死神との対話を描いたもので、Tarinof独自のアプローチで、原作のテーマである「生きるとは何か」に焦点をあてます。
公演では、作品の再解釈に加え、エゴン・シーレの同名の絵画からもインスピレーションを得ています。 TARNIF版「死と乙女」では、私たちがこの世界で生きるということの意味を、日本の観客に伝える予定です。
クリエイターの背景
Tarinof dance companyは、振付家・舞踊家の長谷川まいこと坂田守によって設立され、彼らは共に幼少期からのバレエとコンテンポラリーダンスの経験を持っています。長谷川は国際的な舞踊コンクールでの実績があり、坂田はイギリスのロンドンにあるLABAN CENTERでの教育を受けるなど、それぞれ独自のキャリアを築いてきました。
彼らの作品は、特異な身体性と繊細かつ力強い表現によって、現代社会の様々な側面を反映しています。数々のダンス公演に参加し、国内外での活動を重ねる中、今回の「死と乙女」は大きな集大成として位置づけられています。
チケット情報
チケットは、カンフェティにて10月18日から販売開始されます。一般席の料金は4,500円、高校生以下は2,500円からと、幅広い層の観客に楽しんでもらえるような料金設定になっています。特に、U25の若年層には3,500円で提供されるなど、応援する層を広げる工夫も見受けられます。
公演期間中には、アフタートークも予定されており、作品の制作に関する裏話や振付の意図などをお話ししてくれる機会も設けられる予定です。
まとめ
Tarinof dance companyの新作公演は、死と生というテーマをしっかりと捉え、シューベルトの楽曲が持つ深いメッセージを現代に甦らせます。この公演を通じて、観客が新しい視点で「生きる」を考えるきっかけとなれば幸いです。
是非、劇場で彼らの挑戦を目撃してください。