Domoの年次レポート「Data Never Sleeps 12.0」の概要
米国ユタ州のDomoが発表した最新の年次レポート「Data Never Sleeps 12.0」では、オンラインでのデータ生成量がどれほど膨大であるかを示しています。このレポートは、現代社会においてインターネットの利用者数が55.2億人に達し、この数字は過去最高を記録したことを反映しています。特に、人工知能(AI)が日常生活の中でどのように浸透しているか、その影響がどれほど大きいかが記載されており、特に生成AIチャットサービスが注目されています。
AIの普及と検索行動の変化
レポートによれば、Googleでの検索回数は毎分590万回にまで減少しています。前年の630万回からの減少は、生成AIによる影響と考えられています。一方、Appleの音声アシスタントSiriは毎分100万件以上の質問に対応しており、AIの利用が広がっていることを示しています。さらに、Googleの新サービスGeminiは活用者数が増加中で、日常生活におけるAIの役割がますます重要視されています。
エンターテインメントのトレンド
エンターテインメントの領域では、Netflixの視聴時間が19%減少し362,962時間となった一方、短編動画プラットフォームのTikTokやSnapchatは支持を集め続けています。特にTikTokユーザーは毎日16,000本の動画を投稿し、Snapは前年比で37%増の利用が確認されています。加えて、FacebookとInstagramでは毎分1億3,890万本のリールが再生されており、無料で楽しめるデジタルエンターテインメントが優位に立っています。
働き方の変革とコラボレーションツール
また、仕事の環境にも変化が見られます。Microsoft Teamsでは2億2,900万分のミーティングが行われ、Slackでは104万件のメッセージが流通しています。特に、Zoomアプリは毎分288回ダウンロードされています。組織内部の円滑なコミュニケーションを支えるこれらのコラボレーションツールの重要性が高まっています。
オンラインショッピングとデリバリーサービスの増加
オンラインショッピングも急成長しており、フードデリバリーサービスであるDoorDashの取引は毎分12万6,763ドルに達しています。特にアメリカのサイバーウィークでは、1分間に4,360万ドルが消費されています。この数字は、加速するデジタル商取引を象徴しており、我々のライフスタイルに劇的な変革をもたらしています。
サイバーセキュリティの脅威
しかし、デジタル技術の進化にはリスクも伴います。毎分4,080件のデータ漏洩が確認されており、サイバーセキュリティの重要性がますます増していることが伺えます。企業はこのリスクに対処する必要があると同時に、ガバナンスの強化が求められています。
CEOジャシュ・ジェイムズの見解
DomoのCEOであるジャシュ・ジェイムズは、「生成AIはここ2年間で急速に進化し、デジタル界の中心的なテーマとなっています。今年のレポートにより、企業がその競争力を維持するためにAIに関連する投資を加速させる必要があることが示されています。」と述べています。データとテクノロジーの準備を整えることが、企業の競争力を高めるために不可欠であると強調しています。
このレポートは、企業にとって今後の戦略を見直すなかで非常に重要な指針となるでしょう。
最新版のリポート「Data Never Sleeps 12.0」は、Domoの公式ウェブサイトからダウンロード可能です。
Domoとは
Domo株式会社は、データ活用を推進するクラウドベースのプラットフォームを提供しています。従来のビジネスインテリジェンスツールとは異なり、Domoは誰でも使いやすいインターフェースを備えた、データ活用を促進するためのソリューションを提供しています。企業が迅速にデータを活用し、ビジネス成果を最大化するための手助けをしています。さらに、Domoは企業がDXを成功させるための活動も支援しており、データを全社的に活用する「データアンバサダー」の概念を提唱しています。これにより、データ駆動型の文化を築くための支援を行っています。