最速のピッキングロボット
2025-03-18 13:33:09

AIロボットたちの進化!最速の不定形物バラ積みピッキングシステム

AI技術が切り開く新時代の食業界



株式会社Closer(以下、クローサー)は、令和6年度の経済産業省が推進するプロジェクトの一環として、不定形物のピッキングで業界最速の技術を搭載したロボット「PickPacker」を開発しました。このロボットは、特に食品業界、特に惣菜工場での盛付作業に革新をもたらすと期待されています。

プロジェクトの背景



クローサーは、一般社団法人日本惣菜協会と協力し、中小企業でもロボットシステムを導入できる環境を構築することを目指しています。この取り組みは、さまざまな形状やサイズの食品を扱う現場において、自動化が困難な不定形物の作業を効率化し、労力を軽減することを目的としています。

特に「めんつゆ」のように形状が不安定な商品に対するピッキングは、これまで手作業が主流であり、品質や作業効率の向上が課題でした。クローサーの「PickPacker」はこの問題を解決するために誕生しました。

「PickPacker」とは?



「PickPacker」は、その名の通り、小袋の移載を専門に行うロボットです。不定形物のピッキングにおいて、常時1200食/時間という業界最速のスピードを実現しています。これにより、作業効率が格段に向上し、惣菜工場の生産性を大幅に高めることが可能になります。

技術的特徴



1. 3DビジョンAI



クローサーは独自に開発した3DビジョンAIを用いて、不定形状の小袋を正確に認識します。これにより、高速かつ高精度なピッキングが実現されました。不定形物の見分けや認識は難しいとされていますが、この技術により今後は他の不定形状物体の認識にも応用できる可能性があります。

2. 高度なロボット制御



3DビジョンAIと各種センサーが密に連携することで、瞬時に計算を行う高度なロボット制御が実現されています。このプロセスは、クローサーが開発したロボットソフトウェア基盤(OS)上で動作しており、セイコーエプソン株式会社の協力も得て、さらに精度を高めています。

今後の展望



クローサーは、今後「PickPacker」のさらなる小型化・高精度化・高速化に向けた研究開発を進めていく予定であり、2025年6月には「FOOMA JAPAN 2025」にて実機の展示も計画しています。この取り組みは、食品業界における自動化の進展と、労働力不足の問題の解消に大きく寄与することが期待されています。

会社概要



柏の葉キャンパスに拠点を持つ株式会社Closerは、筑波大学から発足したAIロボティクス企業です。「ロボットを当たり前な選択肢へ」をビジョンに掲げ、食品産業など自動化が進みにくい分野でのロボットの研究開発を行っています。

社名:株式会社Closer
代表者:樋口翔太
設立日:2021年11月29日
本社:茨城県つくば市天王台一丁目1番地1産学リエゾン共同研究センター棟202
会社HP:https://close-r.com/
連絡先: info@close-r.com

当社調べ、業界初の不定形物におけるピッキング速度とされる。


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会社情報

会社名
株式会社Closer
住所
茨城県つくば市天王台一丁目1番地1産学リエゾン共同研究センター棟202
電話番号

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