「innoba大田」の誕生
2023年8月、東京都大田区にシェア型産業創出支援施設「innoba大田」がオープンしました。この施設は、ものづくりや研究開発に特化した設計が特徴で、運営を担うのは三菱商事都市開発株式会社です。「innoba」という名称は、イノベーションを表す「innovation」と場所を意味する「ba」を組み合わせた造語です。
大田区のものづくりの地域特性
大田区は、約3,500の町工場が集積する「ものづくりのまち」として知られ、全国的にも評価されています。長年にわたり、創業支援施設を設置し、スタートアップやベンチャー企業の支援を行ってきました。innoba大田はこの歴史を受け継ぎ、新たなビジネス拠点として期待されています。
innoba大田の特徴
最適なスペース設計
innoba大田は、入居企業のニーズに合わせたスペースを提供します。1階の床荷重は1.5t/m²で、2・3階は1.0t/m²、4・5階は0.8t/m²を確保。電気容量も、1階で最大約850VA/m²、2・3階で約600VA/m²、4・5階で約300VA/m²が可能です。専有スペースは32区画あり、各面積は約60〜230m²と広く、フレキシブルな利用が可能です。
充実した共用設備
施設内には、交流スペースや会議室が完備されており、入居企業同士の交流も促進されています。最上階の「innobaホール」では、交流会やセミナーが定期的に開催され、企業間のネットワーキングが図られています。また、外部の協力を得たセミナーや説明会も行われており、地域の企業支援活動の一環としては大田区の「おおたオープンファクトリー」にも参加しています。
運営体制
三菱商事都市開発株式会社は、入居企業のサポートを行うためコミュニケーションマネージャーを配置しています。この担当者は、企業のニーズに応じた支援やイベントの企画などを行い、入居企業の成長を促します。
大田区の地理的なメリット
innoba大田の大きな利点は、羽田空港へのアクセスが非常に優れている点です。京浜急行本線六郷土手駅から徒歩約6分で到着でき、車でも20分程度です。また、品川駅も近く、ビジネスに適した立地が魅力となっています。さらに、周辺には住宅街や商店街、公園が点在しており、従業員にとっても快適な働きやすい環境が整っています。
今後の展望
三菱商事は、innoba大田で得たノウハウを活かし、今後さらに新しいシェア型製造・研究開発施設の展開を計画しています。ものづくりの拠点として、地域経済の活性化に貢献し、多くの企業が集まる交流の場となることが期待されています。
施設概要
- - 施設名: innoba(イノーバ)大田
- - 所在地: 東京都大田区仲六郷4-32-6
- - 運営: 三菱商事都市開発株式会社
- - 設立: 2023年8月31日
- - 事業内容: 製造・研究開発企業等の支援
- - ホームページ: innoba公式サイト
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