株式会社電通グループ(本社:東京都港区、代表執行役 社長 グローバルCEO:五十嵐 博)は、次世代のコンテンツクリエイターをサポートする「House of Creators」という新しいプロジェクトをスタートさせました。このプロジェクトは、世界中のオンライン・ソーシャルプラットフォームで自らの創作したコンテンツをシェアする次世代クリエイターを対象としています。
特に注目されるのが、開発・運営を手掛けるRoblox社(本社:米国カルフォルニア州)とのパートナーシップです。Robloxは数百万人のクリエイターから成るグローバルなコミュニティを持つ没入型ソーシャルプラットフォームであり、これを基盤に据えることで、電通グループは次世代のクリエイターが自己表現を行い、観客を魅了する機会を提供します。
近年、バーチャルコンテンツの制作と流通は急激に進化しています。テクノロジーの進展により、企業だけがコンテンツを創る時代から、個々のクリエイターが自分のアイデアを持ち寄る時代に変化しています。この流れは、クリエイター自身がコンテンツを制作し、広めることを可能にしています。加えて、現代社会では人々の価値観や嗜好が多様化しており、独自性のあるコンテンツが求められています。「House of Creators」は、こうした課題に対処する目的で、次世代の有望なクリエイターを支援することを目指しています。
本プロジェクトでは、Robloxを活用し、次のような4つのプログラムを通じてクリエイターをサポートします。
1.
Creator Acceleration(クリエイター・アクセラレーション):才能あるクリエイターを見つけてコンテンツ開発を支援します。資金の提供やメンタリングを通じて、クリエイティブスキルの向上を図ります。
2.
IP Integration(IPインテグレーション):既存の知的財産(IP)とのマッチングや、市場に向けたクリエイティブコンテストを実施します。
3.
Partnership & Acceleration(パートナーシップ&アクセラレーション):有望なクリエイター同士をつなげ、ブランドとの連携を促進します。
4.
IP Expansion(IPエクスパンション):クリエイターが直面する様々なビジネスの展開を支援します。
これらのプログラムの具体的な取り組みとして、講談社との連携によるクリエイターによるオリジナルワールドの育成支援コンテストが挙げられます。さらに、特に優れたクリエイターには資金支援やメンターシップが提供され、スキル向上を図ります。このように、電通グループはRobloxの支援を受け、クリエイターへのサポート手法を確立し、更なる成長を促進します。
電通グループの五十嵐博社長は、「House of Creators」は120年にわたる電通のイノベーションの伝統を基にした取り組みであり、クリエイティビティを発揮する機会を提供し、優れたコンテンツを世の中に広げることを目指しています。RobloxのDavid Baszucki CEOも、クリエイターが新しい体験を構築する重要性を強調しています。
このプロジェクトによって、次世代クリエイターが熱狂を生み出し、デジタルカルチャーを形成していくことが期待されます。電通グループは、グローバルなクリエイターコミュニティの成長を見守りながら、今後も新しい支援方法を探り続けていく所存です。