タブレット版ひびわれ幅測定器FCV-40CRACK VIEWERの登場
新たに登場した「タブレット版ひびわれ幅測定器FCV-40CRACK VIEWER」は、画期的な画像処理技術を駆使し、±0.02mmの精度でコンクリートのひびわれを検出することが可能です。特に、コンクリートインフラの老朽化が進む中、効果的な補修・メンテナンスを支援するために開発されました。
近年、日本の高速道路などのインフラが劣化し、補修活動が急務となっています。こうした中で特に問題視されているのは、補修業務に必要な専門人材の高齢化や人手不足です。従来の測定方法では、クラックスケールを使用し、目視で測定していたため、結果にばらつきが生じることが課題となっていました。
技術の特長
FCV-40CRACK VIEWERでは、タブレットに内蔵されたカメラを使ってひびわれを撮影し、画面上で測定を行います。タッチパネルの直感的な操作により、測定範囲を自由に設定することができ、詳細・通常・簡易の3つのモードから選ぶことができます。さらに、リファレンスプレートを利用したキャリブレーションにより、精確な2点間距離での測定が可能です。
これにより、測定者による誤差を排除し、各種のデータをヒストグラムとして表示することができます。結果は画像や数値データとして保存できるため、詳細な調査報告書としても利用できます。
利用シーン
この測定器は、特にインフラのモニタリングや維持管理において、その信頼性の高いデータを提供します。将来的には、毎年100台を販売する目標を掲げており、広く活用されることが期待されています。価格は47万8000円(税別)で、必要なアクセサリーも一式揃っています。
- - アクセサリにはタブレット本体、USBケーブル、タッチペン、ハンドストラップ、ショルダーベルト、リファレンスプレートが含まれています。
企業情報
製品を開発した株式会社ファーストは、画像処理技術を特化した企業として、AI評価ツールや関連装置の開発・製造を行っています。また、東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューションを提供し、製品の幅を広げています。
タブレット版ひびわれ幅測定器FCV-40CRACK VIEWERは、今後のインフラ維持管理において、その精確な測定と信頼性をもって、大きな役割を果たすことでしょう。