岐阜県高山市では、9月の認知症月間に、認知症のシンボルカラーであるオレンジ色の花を咲かせる「オレンジガーデニングプロジェクト」を始動させました。このプロジェクトは、認知症になっても暮らしやすいまちを創っていこうという思いを共有し、認知症月間にオレンジ色の花を咲かせる活動として、全国各地に広がっています。
令和6年6月18日(火)には、プロジェクトの実施にあたりご協力いただいた「須田病院認知症疾患医療センター」へ、高山市の石腰市民福祉部長から花の苗や種などが贈呈されました。
須田病院の加藤秀明院長は、「認知症への理解はまだ十分ではない。今後、認知症患者が幸せに暮らせるようにお役に立てれば」と、プロジェクトへの期待を表明しました。
高山市では、認知症になっても安心して暮らせるよう、加藤院長が考案された「認知症 暮らしやすいまち 高山市」をスローガンに、認知症の理解や関心を深める啓発を推進していきます。
7月1日(月)からは、市民を対象に、マリーゴールドの種を市役所本庁や各支所、須田病院認知症疾患医療センターなどで配布する予定です。
高山市では、市民の参加を呼びかけ、オレンジ色の花が咲き乱れる街並みを作り出すことで、認知症への理解を深め、誰もが安心して暮らせるまちを目指しています。
「オレンジガーデニングプロジェクト」は、認知症に対する社会全体の意識改革を促す素晴らしい取り組みです。オレンジ色の花が街を彩ることで、認知症に対する理解が深まり、患者とその家族が安心して暮らせる社会の実現に繋がることを期待しています。
地域住民が主体的に参加することで、認知症に対する偏見をなくし、温かいサポート体制を築くことができるでしょう。また、オレンジ色の花は、人々の心を明るくし、希望を与えてくれます。認知症の人々だけでなく、地域全体が活力を得られる効果も期待できます。
高山市は、このプロジェクトを通して、認知症に関する啓発活動を積極的に推進することで、誰もが安心して暮らせる「暮らしやすいまち」の実現を目指しています。