ジェクスヴァル、マイケルJ.フォックス財団の支援でパーキンソン病研究へ

ジェクスヴァルが新たな治療法研究を開始

神奈川県藤沢市に本社を置く株式会社ジェクスヴァルが、マイケルJ.フォックス財団（MJFF）の研究助成プログラムに採択されたという朗報が届きました。今回の研究は、パーキンソン病（PD）の非運動症状に焦点を当てたもので、MJFFからの約2億円の資金が支援されます。

パーキンソン病とその非運動症状

パーキンソン病は、運動症状と非運動症状の両方を持つ神経変性疾患であり、症状の幅広さが治療の難しさを増しています。運動症状の治療は進歩が見られるものの、認知機能障害や睡眠障害などの非運動症状に関しては、いまだに効果的な治療法が確立されていないのが現状です。今回の研究では、非運動症状の治療法を見出すことに期待が寄せられています。

研究計画の概要

ジェクスヴァルは、この研究において、複数のパーキンソン病モデル動物を用いて実験を進める予定です。具体的には、生理学的指標や分子生物学的指標を調査し、病気のメカニズムを解明することに力を入れます。また、この研究を通じて病態解明に貢献し、将来的には新たな治療法を確立することを目指しています。

主任研究者のインタビュー

このプロジェクトを主導する嶋田康平博士は、「今回の研究は患者様にとって非常に意義深いものであり、特に非運動症状に対する治療法の確立は重要な課題です。MJFFからの支援を受けて、しっかりと研究を進めることができ、大変嬉しく思います」と強調しました。

マイケルJ.フォックス財団の役割

MJFFは、アメリカの俳優マイケル・J・フォックス氏によって設立された、パーキンソン病研究の主要な非営利団体です。この財団は、パーキンソン病の新しい治療法の開発を加速させるため、多額の研究資金を提供しており、このプロジェクトの採択もその一環です。彼らの支援は、基礎研究から臨床試験にわたる広範な範囲において行われます。

研究の今後の展開

ジェクスヴァルは、今回の研究を通じて得られた知見を基に、さらなる研究開発の方向性を検討していくとのことです。また、AI駆動型ファーマコインフォマティクス技術であるRePhaIND®を活用し、新たな医薬品開発への道を切り拓くことを目指しています。パーキンソン病の治療に関する新たな希望が見えてきたこのプロジェクトに、今後も注目が集まります。