島根で体感する神聖な秋の魅力
古くから“神々の国”として知られる島根。秋になると特に神聖な雰囲気に包まれ、出雲大社では全国の八百万の神々が集まる神在祭が行われます。神在祭は、旧暦10月に行われる一大イベントで、出雲ではこの時期を神在月と呼びます。
神在祭の開催
神在祭は、具体的には以下の日程で行われます。まず、旧暦10月10日には『神迎神事・神迎祭』が行われ、続いて11月11日、15日、17日に神議りが行われます。そして、11月17日と26日の夕方には神々を見送る『神等去出祭』が執り行われます。また、出雲大社だけでなく、熊野大社や佐太神社など他の神社でも神在祭が行われ、多様な神聖な体験ができます。
次に、代表的な神社を簡単にご紹介します。
1. 熊野大社(松江市)
出雲国一宮として有名で、「日本の火の発祥の地」とされています。独特な神事「鑽火祭」も必見です。神在祭の期間は11月10日から26日までです。
2. 佐太神社(松江市)
出雲国の三大社とされる歴史ある神社で、西社は縁結び、安産、東社は縁切りや長寿にご利益があるとされています。神在祭は11月20日から30日まで開催されます。
3. 朝山神社(出雲市)
出雲国風土記にも記載されている神社で、神迎えが行われる重要な場所です。神在祭は11月1日から10日です。
4. 万九千神社(出雲市)
古くから全国から神々が集まる場所として知られており、神々が集まる重要な神社です。神在祭は11月17日から26日までです。
島根の秋の魅力
神在祭だけでなく、秋の島根にはまだまだ見逃せない魅力があります。まずは美しい紅葉スポット。
鬼の舌震(おにのしたぶるい)
斐伊川の支流によって形成された渓谷で、奇岩や巨石が点在します。遊歩道からは紅葉が近くで楽しめます。
旧堀氏庭園
津和野にある歴史的な庭園で、200年以上の歴史を誇る名園です。美しい紅葉をが堪能できます。
秋の味覚も楽しむ
秋の島根を楽しむ上で、地元の美味しい食材も外せません。まずは「のどぐろ」。脂が乗った秋が旬の魚で、特に浜田ではブランド化されています。また、秋の「出雲そば」もおすすめ。香りと味が優れており、独特の食べ方「割子」で楽しんでみてください。
その他のアクティビティ
さらに、秋の期間中に訪れるべきスポットも多彩です。例えば、自然溢れる「KAZENOKUNIIWAMIRESORT」は、広大な森の中で心地よい時間を過ごせます。あるいは、宍道湖が目の前に見える「レイクサイド グランピング出雲」では、グランピング体験が楽しめます。サウナがついているのも嬉しいポイントです。
島根を訪れる前に
神在祭に参加し、紅葉や秋の味覚を楽しむためにも、早めの計画をおすすめします。神聖な雰囲気に包まれた島根での秋を満喫するチャンスです!