岡山大ワークショップ
2024-09-08 12:26:12

岡山大学がSPring-8を活用した研究促進ワークショップを開催

岡山大学が開催したSPring-8ワークショップ



2024年9月8日、国立大学法人岡山大学で「大型放射光施設SPring-8を利用してみませんか?」というテーマのワークショップが行われました。このイベントは、岡山大学の津島キャンパスにある創立五十周年記念館で開催され、対面とオンラインを合わせて111名の参加者が集まりました。

SPring-8は、兵庫県の佐用町にある理化学研究所の大型放射光施設で、さまざまな科学研究に活用されています。このワークショップの主な目的は、初めてSPring-8を利用する教職員や企業に、施設の概要や装置の利用例を紹介し、岡山大学が提供するサポートサービスについて説明することでした。

ワークショップの内容



前半: SPring-8の基本とサポートサービスの紹介



ワークショップの前半では、岡山大学研究・イノベーション共創機構の堀金和正サイテックコーディネーターが大学の新しい利用分析サポートサービスを発表しました。このサービスは、SPring-8を運用する公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)との連携に基づいており、利用者のニーズに応じてコンサルティングや装置利用申請をサポートします。

筒井智嗣コーディネーターはSPring-8の装置についての講演を行い、放射光と従来の光源の違いや分析手法について説明しました。特に、イメージングやX線吸収微細構造解析(XAFS)、X線回折などが実際にどのように利用されるかに焦点を当てました。

後半: 実際の利用事例



後半では、岡山大学や他の機関からの研究者が実際の研究成果を発表しました。横谷尚睦教授は、光電子分光を用いた機能性材料の分析方法について紹介しました。彼の研究では、放射光の特性を活かして物質中の微量元素の化学状態を解明することができたと報告されました。

岡山市立オリエント美術館の四角隆二学芸員は、イランのバイメタル剣に関する研究結果を発表し、高分解能X線CTを用いて内部構造を非破壊的に調査したデータを提供しました。また、株式会社本田技術研究所の池田知廣チーフエンジニアは、Honda社が放射光を利用するに至った経緯とその利用方針について講演しました。

ワークショップの最後には、参加者間での意見交換が行われ、お互いに有機的な関係を築きながら研究を進める重要性について活発な議論が展開されました。また、閉会後には個別の利用相談も実施され、参加者の具体的な質問にも対応しました。

SPring-8活用の重要性



岡山大学は、JASRIとの包括連携協定を結び、SPring-8の利用促進に力を入れており、イノベーションを生み出す基盤を整えることを目指しています。SPring-8は、物質科学から生命科学、医学分野まで幅広く活用されており、多くの研究者がその恩恵を受けています。

未来に向けた展望



岡山大学は、文部科学省から採択された「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として、本事業を通じた研究基盤の整備を進めています。将来的には、地域に根ざした研究大学として、持続可能な社会に向けた研究やイノベーションの創出に貢献することが期待されています。これからの岡山大学の取り組みに、今後も注目が集まることは間違いないでしょう。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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