災害時対応型パーティション「ALCARAアルカラ」の寄贈
近年、日本各地で発生する自然災害に対して、いかに備えるかが重要なテーマとなっています。その中で、アルミファクトリー株式会社が開発した「ALCARAアルカラ」が注目を集めています。この製品は、災害時に即座に役立つ多機能パーティションとして設計されています。
ALCARAアルカラとは?
「ALCARAアルカラ」は、普段はパーティションやホワイトボード、テーブルとして利用できるほか、災害発生時にはベッドとしても使用可能な製品です。このように、1台で多数の機能を持つ「ALCARAアルカラ」は、緊急事態にも対応できる逸品です。工具不要で組み立てが簡単なので、使用者がストレスなく活用できるのも大きなポイントです.
被災地への寄贈
アルミファクトリーは、2025年11月、特に被害の大きかった能登半島地震の影響を受けた地域に対し、自社製品「ALCARAアルカラ」を寄贈しました。その寄贈先として選ばれたのは、穴水町、輪島市、珠洲市、能登町など、地震の影響が色濃く残る地域です。現地の避難所での生活環境改善を目指し、実際に被災者の方々の意見を反映したこの製品は、社会課題解決に貢献するものです。
開発の背景
「ALCARAアルカラ」の開発は、アルミファクトリーが持つ半世紀以上のアルミ加工技術を基に行われました。この製品は、避難所における雑魚寝の状況を改善するために生まれました。これまでの避難所では、仕切りがない冷たい床での生活を強いられるケースが多く、長引く避難所生活による心身への負担を軽減することが求められています。特に高齢者や妊婦、小さな子供を持つ家族のニーズに応えるべく、フェーズフリーでの利用が可能な設計がされています。
活用の幅を広げる
この「ALCARAアルカラ」は、通常の生活シーンでも役立つ多機能性を持っており、日常的にパーティションとして、また防災対策として使用できます。こうしたプロダクトを広めることで、“備蓄しない備え”として、いざという時に役立つことを目的としています。
寄贈式の様子
寄贈の際には、各自治体の関係者が集まり、製品の使い方や防災への意義についての説明があります。寄贈式には地元メディアの取材もあり、「ALCARAアルカラ」の認知が広がる機会となっています。例えば、2025年4月には氷見市での試合前に寄贈式が行われ、多くの関係者が製品の重要性を実感したそうです。
賞の受賞と認証
「ALCARAアルカラ」は、2025年の「ジャパン・レジリエンス・アワード」において優秀賞を受賞するという栄誉も得ました。また、一般社団法人フェーズフリー協会からも、日常と非常時の価値を兼ね備えた商品として「フェーズフリー認証」を取得しています。これは日本の防災意識向上と、社会課題の解決に貢献している証とも言えます。
未来に向けて
「ALCARAアルカラ」の開発と寄贈は、新たな防災の形を示すものです。災害時には数週間かけて支援物資が届くことがあり、その間にも必要な備えを迅速に提供できるというこの製品の存在は、未来の防災対策に欠かせないものとなるでしょう。アルミファクトリーは、これからも社会に役立つ製品の開発を続けていきます。
会社概要
- - 社名: アルミファクトリー株式会社
- - 本社所在地: 富山県射水市
- - 設立: 1974年4月
- - 代表者: 棚元優太
【製品情報】:
ALCARA公式サイト
【お問い合わせ】: 0766-56-1133
「ALCARAアルカラ」は、地域の防災力を高めるものとして、今後の活動から目が離せません。地域密着型の企業として、さらなる社会貢献と発展を期待しています。