特殊詐欺防止に向けたナイツの新たな試み
警視庁犯罪抑止対策本部が「ナイツ」を起用し、特殊詐欺被害防止に向けたプロモーションを展開します。敬老の日に合わせてスタートするこの取り組みでは、詐欺防止策を分かりやすく伝えることを目的としています。
特殊詐欺は、電話や手紙で家族や公共機関の職員を名乗り、お金やキャッシュカードをだまし取る犯罪です。東京都内では、令和元年に約76億円の被害があり、その手口は年々巧妙になっています。そこで、「ナイツ」が立ち上がりました。
3つの効果的な対策
今回のプロモーションでは、ナイツが以下の3つの防止策を提案します。
1.
在宅中も留守電設定
2.
会話の録音
3.
迷惑防止機能付き電話機の使用
これらの対策を、ナイツの特徴とも言える漫才形式で分かりやすく講義します。お金のトラブルを未然に防ぐためには、これらの方法が非常に効果的です。
様々なメディアでの展開
このプロモーションは動画、ポスター、小冊子など多様な媒体を通して展開されます。YouTube警視庁公式チャンネル、テレビ・ラジオCM、新聞広告、都営線車内ビジョン、さらには都内のコンビニでも情報が発信されます。また、ナイツがパーソナリティーをつとめる「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」内でも、特別番組が放送されます。
特別番組は、敬老の日や年金支給日など、詐欺が起こりやすい時期に合わせて放送される予定です。このように、メディアを駆使して特に高齢者に対する啓蒙活動が行われます。
オリジナル体操や犯罪情報の提供
さらに、特設サイト(
特殊詐欺防止プロモーションサイト)では、高齢者が楽しく学べるようにオリジナル体操「電話にすぐ出ない体操」の動画も紹介されています。この体操は、体を動かすことで記憶に残りやすくする工夫がなされています。
また、身近な犯罪に関する情報を知らせる「メールけいしちょう」や防犯アプリ「Digi Police」なども提供されています。これにより、日常生活での防犯意識を高めることを目指しています。
ナイツのコメント
ナイツは、今回のプロモーションについて「全身全霊で漫才をし、3つの防止策を覚えてもらえるよう努力しました。特殊詐欺から自分は大丈夫だと思わず、しっかり身を守ってほしい」とコメントしています。
ナイツのプロフィール
ナイツは、平成13年にボケの塙とツッコミの土屋で結成された漫才コンビです。内海桂子の弟子として活動し、漫才協会や落語芸術協会、三遊亭小遊三一門での活躍もあります。数々の受賞歴を持ち、特にM-1グランプリの決勝にも3年連続で進出した実力派です。
これからも特殊詐欺防止への道をつなぐナイツの活躍に期待が高まります。