SWCC株式会社、産業用巻線事業の構造改革を発表!
SWCC株式会社(本社:神奈川県川崎市)は、産業用巻線事業に関する重要な構造改革を発表しました。これにより、同社は生産拠点の再構築として、宮城県亘理町に所在する山元工場を閉鎖し、グループ会社である株式会社SDSへの商流集約を行うことが決定しました。この戦略の背景には、厳しい事業環境が影響しています。価格競争の激化や原材料価格の高騰が続く中で、SWCCは競争力を強化する取り組みが必要であると考えています。
産業用巻線事業の重要性
産業用巻線は、小型モーター、変圧器、さらには電子基板のコイルなど、さまざまな産業機器の基幹部品として不可欠です。これに対し、高い耐熱性や絶縁性が求められます。この需要は安定していますが、ビジネス環境は厳しくなる一方です。SWCCは2019年からROICを経営の基軸に据え、事業ポートフォリオの見直しを進めてきました。
山元工場の閉鎖と生産移管
山元工場での生産は、2026年末までに段階を経て縮小していく予定です。この過程で、国内外の協力企業へ生産を移管することで、需要変動に対応した柔軟な生産体制を整え、最適なコスト構造を実現します。これにより、SWCCは競争力の強化を目指し、効率的な事業運営を進めていく計画です。
販売体制の再編と目指す目標
もうひとつの重要なポイントは、販売体制の再編です。グループ会社であるSDSに商流を集約し、営業体制を最適化することで、リードタイムを短縮し、顧客サービス向上を示図する狙いがあります。SDSの多様な販売チャネルを活用し、EC通販サイト「蛙屋」を通じて独自の販売力を強化することで、2030年には産業用巻線事業の売上高を約60億円(2024年実績比約2倍)に引き上げることを見込んでいます。
効率化と収益改善効果
山元工場閉鎖に伴う人的資源の再配置が行われることも注目です。宮城県内の仙台事業所に移行し、海外データセンター向けの間欠接着リボン(e-Ribbon®)の製造部門へと変更されます。これにより、SWCCは既存事業の改革を進め、成長が期待される分野への拡大を図ります。この一連の事業構造改革によって、毎年約4億円の収益改善効果が見込まれています。競争力を高め、顧客に対する価値を最大化することがSWCCの今後の目標です。
持続可能な企業価値の向上に向けて
SWCCは、事業環境の変化を的確に捉え、さらなる事業ポートフォリオの見直しを進め、企業価値の向上に努めていく方針です。発表された計画を基に、今後もSWCCの動向に注目が集まります。
この分野におけるSWCCの革新は、業界全体にも影響を与えることが予想され、持続可能な成長を促進する重要なステップとなります。