経営の再生を目指す新刊の登場
2025年3月3日、飲食店経営の立て直しに向けた新しいビジネス書『なぜ9割の飲食店経営者はスライムなのか』が全国の書店やオンラインショップで販売されます。この本を手掛けるのは株式会社マネジメント社で、著者には児島雄太氏と金本祐介氏の2人が名を連ねています。
飲食店の倒産が過去最高に
帝国データバンクによる報告では、2023年に894件もの飲食店が倒産したことが明らかになり、その数は前年と比較して16.4%も増加しています。特に居酒屋や焼肉、ラーメン店が多くを占め、経営環境の厳しさが伺えます。また、コロナ禍の影響で融資を受けた飲食店は、融資の返済が始まったことにより、資金繰りが悪化しているとされています。
経営者のマインドに潜む問題
著者たちが指摘する最大の問題は、飲食店の経営者が「スライム」状態にあるということです。この「スライム」とは、経営者が経営について真剣に考えていない、つまり自らの状況を改善するための適切な行動をとっていない状態を指しています。スライムは粘り気のある物体であり、ビジネスオーナーがそのような状態から脱却し、進化するための知恵と行動を促す内容となっています。
著者の経験に基づく教訓
児島氏は、30店舗以上の閉店を経験した後、ゼロから会社を立て直す苦労を経て、多くの貴重な教訓を得ています。また、金本氏も経営に対する独自の視点を持ち、飲食業界の厳しい現実を伝えます。彼らの経験を元に、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢が重要だと説いています。
本書の目次
本書は、以下の構成で書かれています。
- - 第1章:体内にスライムがうようよいる経営者
- - 第2章:繁盛店にするためのマインドセット
- - 第3章:転職店経営のキモ――人材育成とチームづくり
- - 第4章:販売促進の“奥の手”はある
- - 第5章:顧客満足――QSCが基本
- - 第6章:数字に弱いあなたが押さえなければならないポイント
この本を手に取ることで、飲食店経営者は自身の問題を見つめ直し、改善のヒントを得ることができるでしょう。著者の経験と知恵が詰まった本書は、これから独立を考える人々や、複数店舗を経営したい方にとって、非常に役立つ内容です。これからの挑戦を後押しするために、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。