ロボット技術の革新
2025-09-02 14:31:38

日本精工と人機一体、新たなロボット技術の開発を加速

日本精工と人機一体が進める共同開発プロジェクト



日本精工株式会社(NSK)と株式会社人機一体が、重量物の搬送と全方向移動を実現する『アクティブキャスタ PalGo™ 高荷重タイプ』の開発プロジェクトを加速しています。この共同プロジェクトは、2024年3月から始まり、2025年12月に東京ビッグサイトで開催される国際ロボット展(iREX2025)での展示に向けて進行中です。

プロジェクトの背景と目的



アクティブキャスタ PalGo™は、日本精工が開発したロボティクス向けの高度な駆動ユニットです。このユニットは前後左右、さらには回転する自由な動きを可能にし、2022年には国際ロボット展で初めてお披露目されました。さらに、2024年4月に医療現場でのアシストロボット『MOOVO™』に搭載され、実用化が進められています。PalGoの名称には「相棒」の意味が含まれており、人間とロボットが協力し合う未来への期待が込められています。

一方で、人機一体は倉庫などの狭小空間において、重量物を安全かつ自在に搬送するための全方向移動ユニットの開発を目指していました。このようなニーズの重なりから、両社は共同で PalGoの高荷重対応化に取り組むことになりました。

デザインと技術の融合



PalGo 高荷重タイプの開発には、デザインの専門家である根津孝太氏が加わり、プロジェクトに新たな視点と技術をもたらします。根津氏は、機械設計や意匠デザインの根本的な部分において、人機一体の「零式人機」シリーズで培ったデザインシステムを採用し、力の流れを可視化することを目指しています。デザインコンセプトには、「内部の美しさを魅せる」「差動の力の流れを可視化する」などの要素が含まれています。

具体的には、PalGo 高荷重タイプには2基のモーターの差動機構が組み込まれており、駆動と旋回機能を実現。これによって生まれる「力の流れ」を視覚的に表現するために、オレンジのラインを外装に施し、機能美を追求しています。これにより、駆動や旋回の自在な制御性能が一目で理解できるようになります。

iREX2025に向けたアクティビティ



キックオフイベントでは、コンセプトスケッチの披露が行われ、さらには今後の展示方法やブースのデザインについてディスカッションが行われました。両社は、来るiREX2025での共同展示を計画しており、詳細は2025年11月に正式発表される予定です。

コメント:



日本精工株式会社の技術開発本部新領域商品開発センターの近藤大介は、「NSKの技術をロボティクスに応用し、社会課題を解決することを目指しています。人機一体の使命に共感し、今回の共同開発を開始しました。」と述べています。

一方、人機一体の野村方哉は、狭い空間での重量物搬送に特化した PalGo 高荷重タイプの開発に関し、「このプロジェクトを通じて『力を自在に操る』ことを具現化したい」と意気込んでいます。

デザインを担当する根津孝太氏は、両社のコラボレーションが未来の技術革新に繋がることを強く信じています。アクティブキャスタ PalGo™ 高荷重タイプは、次世代を担う技術として注目されており、今後の進展が楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社人機一体
住所
滋賀県草津市青地町 648-1秘密基地人機一体
電話番号

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