可搬ライダー活用法
2022-03-18 10:46:46

次世代の森林調査法を開発!可搬ライダーの活用が進む

最近、森林・林業における持続可能な開発への関心が高まっており、その管理には新しい技術が求められています。森林面積は非常に広大で、従来の人力調査では効率的に現状を把握することが難しいため、情報技術の導入が急務とされています。特に注目されているのが可搬ライダーというレーザー計測機器です。これは、広範囲を短時間で高精度に測量することを実現するための新しい手法として期待されています。

可搬ライダーの特性とは


可搬ライダー、具体的にはLiBackpack DGC50という機器は、バックパックのように背負って使用するタイプです。この機器は、レーザー照射を使って周囲の物体への反射を測定することで、対象物までの距離や形状を高精度で記録します。その特徴として、GNSS(GPS)による位置推定、IMU(慣性計測装置)による動きの補足、そしてLiDAR SLAMによる位置推定が1つに統合されており、歩いている間の揺れも吸収しながら精密なデータを取得できるのです。

効率的な森林調査の実現


今回の研究では、400平米の森林調査を行うための手順を明確にし、この手法により調査作業が従来の人力に比べてずっと早く、またデータの精度も向上することが分かりました。具体的には、調査にかかる時間がたったの30分に短縮され、木の直径の計測精度も約2cm向上しました。これにより、誰でも手順に従って簡単に調査が実施できるようになったのです。

未来への展望


また、専門職大学においては、この技術を活用した実習が行われ、学生たちは新しい調査法の理解を深める良い機会となりました。今後は、可搬ライダーの技術をより多くの現場で活用し、人材育成を進めていく必要があります。この新しい技術が未来の森林管理にどのように貢献していくか、非常に楽しみです。

この分野において重要な役割を果たしているのが、日本DMC株式会社です。彼らは無人ヘリやドローン、可搬ライダーを駆使して三次元点群データの計測業務を行い、データ処理や3Dモデルの作成などを手掛けています。最近では、ハイブリッドセミナーを開催し、災害現場や森林、さらにはインフラ関連の三次元データについての情報提供を行っています。

このように、可搬ライダーを用いた次世代の森林調査法は、今後の持続可能な開発において重要な役割を果たすことでしょう。新しい技術が人材育成や研究の現場でどのように活かされていくのか、さらなる進展が期待されます。

会社情報

会社名
日本DMC株式会社
住所
川島田928番地葵ビル1階
電話番号
0550-70-7581

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